WBCシルバー・ウェルター級王座決定戦
元WBA世界スーパー ライト級チャンピオン |
アミール・カーン(イギリス) 戦績:31戦28勝19KO3敗 |
元WBA世界 ウェルター級チャンピオン |
ルイス・コラーゾ(アメリカ) 戦績:40戦35勝18KO5敗 |
アミール・カーン対ルイス・コラーゾの試合内容
世界的な人気を誇る「イギリスのキング」アミール・カーンが1年ぶりの復帰戦でサウスポーのルイス・コラーゾと激突します。2階級制覇を目指すアミール・カーンが健在ぶりをアピールするのでしょうか?それとも、ルイス・コラーゾが再び世界に衝撃を与えるのでしょうか?さらなるビッグマッチ進出を狙う両雄のサバイバルマッチが幕を開けます。
試合は、鋭い左ジャブを突きながら右ストレートを打ち込むタイミングを狙うアミール・カーンに対して、サウスポーのルイス・コラーゾが半身に構えて距離を詰め、力強い左ストレートで応戦する展開で始まります。ルイス・コラーゾが予想よりプレッシャーをかけていますね。
「コラーゾがプレッシャーをかけ続けることで、スピードスターのカーンの動きを制限しようとしているみたい。カーンがどんなボクシングでコラーゾのプレッシャーに打ち勝とうとするのか、楽しみだなあ」と序盤の攻防にワクワクする管理人。アミール・カーンの試合を久しぶりに観戦しますが、めちゃめちゃ体が大きくなっていますね。
【Photo:Showtime】
2ラウンドに入ると、アミール・カーンが左右に動きながら右ストレートと左フックを強振し、ルイス・コラーゾの突進を止めようとします。一方のルイス・コラーゾは我慢して前進。アミール・カーンが手数を増やした影響で、ルイス・コラーゾも負けじとパンチを打ち込んでいます。
激しい主導権争いが続き、迎えた4ラウンド開始直後。アミール・カーンがショートの右ストレートをアゴに叩き込み、ルイス・コラーゾからダウンを奪います。アミール・カーンの持ち味が発揮されたコンパクトな右ストレートでしたね。タフなルイス・コラーゾはすぐにダウンから立ち上がりましたが、足が少しフラフラしています。
5ラウンドに入ると、ダウンを奪われたルイス・コラーゾが猛然とプレッシャーをかけ、ポイントを奪い返そうとします。しかし、アミール・カーンがスピードを生かしたアウトボクシングを徹底し、鋭い左ジャブとコンパクトな右ストレートと左フックで応戦。主導権を渡しません。
【Photo:Showtime】
「カーンのペースで進むかな?」と思っていると、8ラウンド中盤、我慢して前進を続けたルイス・コラーゾの左ストレートがアミール・カーンにクリーンヒット!アミール・カーンがバタバタと後退し、再び激しい主導権争いが繰り広げられます。ルイス・コラーゾのほうがダメージが深く、苦しいと思うのですが、アミール・カーンの弱気なボクシングが気になるところです。
「カーンは攻撃して止めないと、あぶないよ。逆に、コラーゾは一気に勝負したいね」と激闘に大興奮の管理人。激しい攻防が続き、迎えた10ラウンド中盤、アミール・カーンが強烈な左ボディブローを叩き込み、ルイス・コラーゾの動きが止まります。
「ボディ、効いた!」と思わず叫んでしまう管理人。ガードを固めて追撃を回避しようとするルイス・コラーゾですが、アミール・カーンが右ボディブローのアッパーを突き上げ、我慢を続けていたルイス・コラーゾが座り込んでしまいます。盛り返していたルイス・コラーゾは痛恨のダウンです。
【Photo:Showtime】
「2度目のダウンは大きいなあ。ポイントだけじゃなくて、コラーゾが『逆転できる!』って感じた直後のダウンだもん」とルイス・コラーゾのダメージに注目する管理人。どんなにパンチを打ち込まれても我慢していたルイス・コラーゾが初めて弱気な表情を浮かべています。
一方、大きなチャンスを迎えたアミール・カーンは猛然とラッシュ!鋭い連打を浴びせ、3度目のダウンを奪います。ラスト2ラウンドは、アミール・カーンがルイス・コラーゾに反撃を許さず、12ラウンド終了のゴング。採点の結果、アミール・カーンがルイス・コラーゾに12ラウンド判定勝ちを飾り、1年ぶりの復帰戦で存在感をアピールしました。
アミール・カーンのスピードがルイス・コラーゾの持ち味を上回った試合でしたね。ただ、勝利を飾ったアミール・カーンの弱気なボクシングが少し気になってしまいました。迷いがあったり、被弾やスタミナに不安があったりするのかな?アミール・カーンの人気があれば、フロイド・メイウェザー戦を実現できるかもしれませんが、勝ちを目指すなら、もう少しプラスアルファがほしいですね。
アミール・カーン対ルイス・コラーゾの試合結果
試合結果 | アミール・カーンの12ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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