WBA暫定世界スーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン | ジョアン・ペレス(ベネズエラ) 戦績:22戦19勝13KO1敗1分1無効試合 |
挑戦者 | マウリシオ・ヘレラ(アメリカ) 戦績:24戦20勝7KO4敗 |
ジョアン・ペレス対マウリシオ・ヘレラの試合内容
WBA暫定世界スーパーライト級チャンピオンのジョアン・ペレスが、悲願の世界タイトル奪取を目指す34歳のマウリシオ・ヘレラを迎えた2度目の防衛戦です。ジョアン・ペレスもマウリシオ・ヘレラもトップ戦線で活躍を続けるテクニシャン。勝利を手にして、激戦区スーパーライト級の新たなビッグマッチへ踏み出すボクサーはどちらでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながら距離を詰め、積極的にプレッシャーをかける挑戦者のマウリシオ・ヘレラに対して、チャンピオンのジョアン・ペレスが距離をキープしながら左ジャブと左フックで応戦する展開で始まります。攻めるマウリシオ・ヘレラ、カウンターを狙うジョアン・ペレスの構図でスタートしましたね。お互い、簡単にパンチを当てさせない見事なディフェンスです。
2ラウンドに入ると、マウリシオ・ヘレラが手数を増やし、プレッシャーを強めます。一方、ジョアン・ペレスは足を止めて、強いパンチで応戦。クリーンヒットの数は、マウリシオ・ヘレラが上回っているでしょうか?マウリシオ・ヘレラがうまく距離を詰めて、ジョアン・ペレスの持ち味を消していますね。どちらのパンチも当たる距離で一進一退の攻防が繰り広げられています。
【Photo:Showtime】
5ラウンドに入ると、ジョアン・ペレスがプレッシャーをかけ、マウリシオ・ヘレラを後退させます。ロープに追い込み、パンチを上下に連打するジョアン・ペレス。しかし、マウリシオ・ヘレラがブロッキングを駆使して、被弾を最小限に抑え、5ラウンド終了間際、右ストレートのカウンターを叩き込みます。マウリシオ・ヘレラがジョアン・ペレスの動きに慣れてきた印象です。
中盤は、ジョアン・ペレスがマウリシオ・ヘレラにプレッシャーをかけ、接近戦の打ち合いが続きます。ジョアン・ペレスは顔面にパンチが当たらないので、ボディブローの数を増やしていますね。一方、マウリシオ・ヘレラは「攻めるところは攻める、休むところは休むボクシング」で主導権を握らせず、8ラウンド残り1分、右ストレートのカウンターを浴びせます。
「ペレスのパンチも当たってるんだけど、ヘレラのほうが的中率が高いね。ヘレラは勝負どころをかぎわける嗅覚がすごいなあ。2人ともめっちゃ疲れてるけど、ペレスは疲れに加えて、ダメージも蓄積してきたみたい。ペレスは勝負に出たいなあ」と中盤の攻防に大興奮の管理人。ジョアン・ペレスが積極的にパンチを打ち込みますが、マウリシオ・ヘレラがうまく反撃していますね。
【Photo:Showtime】
終盤は、お互いがフラフラになりながらパンチを繰り出す熱戦。ジョアン・ペレスのパンチもマウリシオ・ヘレラのパンチも当たる攻防が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。ジョアン・ペレスとマウリシオ・ヘレラが死力を尽くした熱戦の勝敗は3人のジャッジにゆだねられます。
採点の結果、1人が引き分け、2人のジャッジがマウリシオ・ヘレラを支持。2度目の世界タイトル挑戦となるマウリシオ・ヘレラがテクニシャンのジョアン・ペレスに12ラウンド判定勝ちを飾り、悲願の世界タイトル奪取に成功しました。勝ったマウリシオ・ヘレラは34歳の初戴冠です!
マウリシオ・ヘレラが粘り強いボクシングでジョアン・ペレスの持ち味を消し去った試合でしたね。個人的に「ヘレラは前へ出ながらのディフェンスがめちゃめちゃうまいなあ。ペレスの左フックを全部ダッキングで回避していたんじゃないかな?」と大きな拍手を送りながら観戦しました。34歳で初の世界タイトル奪取に成功したマウリシオ・ヘレラの次戦に注目ですね。
ジョアン・ペレス対マウリシオ・ヘレラの試合結果
試合結果 | マウリシオ・ヘレラが12ラウンド判定勝ち。悲願の世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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