WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | シーサケット・ソールンビサイ(タイ) 戦績:31戦27勝25KO3敗1分 |
挑戦者 | カルロス・クアドラス(メキシコ) 戦績:29戦全勝24KO |
シーサケット・ソールンビサイ対カルロス・クアドラスの試合内容
日本の佐藤洋太選手から世界タイトルを奪取したシーサケット・ソールンビサイが指名挑戦者のカルロス・クアドラスを迎えた2度目の防衛戦。軽量級屈指の攻撃力を誇るシーサケット・ソールンビサイが敵地で防衛に成功するのでしょうか?それとも、全勝の快進撃を続けるカルロス・クアドラスが悲願の世界タイトル奪取を成し遂げるのでしょうか?注目の強打者対決です!
試合は、強烈なプレッシャーをかけながら得意の左ストレートを打ち込むチャンピオンのシーサケット・ソールンビサイに対して、挑戦者のカルロス・クアドラスが距離をキープしながら左右に動き、カウンターで応戦する展開で始まります。カルロス・クアドラスがアウトボクシングする試合を初めて観戦しました。真っ向からのぶつかり合いを予想したので、意外な立ち上がりです。
「シーサケットはパワー重視の真っ向勝負だね。逆に、クアドラスはスピード重視のボクシングだよ。パワーはシーサケットが上回っている印象だけど、クリーンヒットはクアドラスのほうが多いかな?一撃で終わりそうな緊張感がすごいね」と緊迫の立ち上がりに興味津々の管理人。軽量級ですが、どちらも一撃で倒せる破壊力を持っているので、目が離せない序盤です。
一進一退の攻防が続き、迎えた4ラウンド。両者の頭がぶつかり、カルロス・クアドラスが左のまぶたをカットしてしまいます。レフェリーが偶然のバッティングによるカットと判断し、WBCルールにより、カットしていないシーサケット・ソールンビサイは1ポイント減点になりました。
5ラウンドに入ると、シーサケット・ソールンビサイがプレッシャーを強め、カルロス・クアドラスを追い回します。一方のカルロス・クアドラスは、前後左右に動き続けながら、強いカウンターを打ち込んで応戦。カルロス・クアドラスのパンチがクリーンヒットした影響で、シーサケット・ソールンビサイの前進が止まります。不用意に飛び込むことは得策じゃないと判断したようです。
アウトボクシングをするカルロス・クアドラスが的確なパンチを叩き込む展開が続き、7ラウンドに入ると、シーサケット・ソールンビサイが再びプレッシャーを強め、ボディブローを中心に攻撃を組み立てます。7ラウンド終盤には、シーサケット・ソールンビサイの強烈な左ボディブローがクリーンヒットし、カルロス・クアドラスが苦悶(くもん)の表情を浮かべます。
「クアドラスはボディを完全に嫌がってるね。シーサケットは絶好のチャンスだよ。クアドラスに動かれて、なかなかパンチが当たらなかったシーサケットだけど、突破口が見つかったんじゃないかな?」と試合中盤のヤマ場に注目する管理人。どちらかと言えば、カルロス・クアドラスのペースで進んでいた試合の流れが、シーサケット・ソールンビサイに傾きそうな雰囲気です。
ところが、8ラウンド開始直後、再び両者の頭がぶつかり、カルロス・クアドラスが同じ箇所を大きくカットしてしまいます。ドクターのチェックが入り、アドバイスを受けたレフェリーが試合をストップ。カルロス・クアドラスが試合を続けることができなくなり、勝敗の行方は3人のジャッジにゆだねられます。
負傷判定の結果、3人のジャッジすべてが挑戦者のカルロス・クアドラスを支持。全勝の快進撃を続けるカルロス・クアドラスが初の世界タイトルマッチでシーサケット・ソールンビサイに8ラウンド負傷判定勝ちを飾り、悲願の世界タイトル奪取に成功しました。敵地メキシコで敗れたシーサケット・ソールンビサイは4年ぶりの黒星がカウントされ、無念の王座陥落です。
突然のストップによる負傷判定決着で、新チャンピオンが誕生しましたね。「クアドラスのボディがめっちゃ効いてる!ソーサケットは逆転のチャンスだよ」と思った直後のストップ。「続いていたら、どうなってたんだろう?もう少し観戦したかったなあ」が本音ですが、傷がめっちゃ深かったので、しょうがないですね。再戦の可能性はあるのかな?もう一度、観戦したい強打者対決でした。
シーサケット・ソールンビサイ対カルロス・クアドラスの試合結果
試合結果 | カルロス・クアドラスが8ラウンド負傷判定勝ち。悲願の世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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