WBA世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ニコラス・ウォルタース(ジャマイカ) 戦績:23戦全勝19KO |
挑戦者 | ビック・ダルチニャン(アルメニア) 戦績:46戦39勝28KO6敗1分 |
ニコラス・ウォルタース対ビック・ダルチニャンの試合内容
抜群の強打を誇るWBA世界フェザー級チャンピオンのニコラス・ウォルタースと2階級制覇の実績を誇るビック・ダルチニャンが激突する注目のハードパンチャー対決。全勝の快進撃を続けるニコラス・ウォルタースが実力をアピールするのでしょうか?それとも、経験豊富なビック・ダルチニャンが悲願の3階級制覇を達成するのでしょうか?KO必至の強打者対決です!
試合は、フェイントをかけながら得意の左ストレートを打ち込もうとする挑戦者のビック・ダルチニャンに対して、チャンピオンのニコラス・ウォルタースが距離をキープしながら、右ストレートを上下に打ち分ける展開で始まります。長いリーチを誇るニコラス・ウォルタースに対して、ビック・ダルチニャンは思い切り踏み込んでパンチを狙おうとしていますね。
「リングで向き合うと、リーチの違いが目立つなあ。でも、ダルチニャンはリーチの長い相手と戦ってきた経験があるんで、距離感さえつかめば、パンチを当てられるはずだよ」と思っていると、2ラウンド残り1分すぎ、ビック・ダルチニャンが左ストレートを打ち込んだ瞬間、ニコラス・ウォルタースがカウンターの右アッパーを突き上げ、ダウンを奪います。
「うわっ、速い!パワフルなパンチを振り抜くイメージのウォルタースだけど、ショートのパンチもうまいなあ。さすがは世界チャンピオン。ダルチニャンのダメージは、そんなに深くないと思うんだけど、ビックリしたんじゃないかな?」とニコラス・ウォルタースに大きな拍手を送る管理人。ニコラス・ウォルタースが強さだけでなく、速さとうまさを植え付けたダウンでしたね。
ニコラス・ウォルタースは3ラウンド終了間際にも強烈な右ストレートのカウンターをビック・ダルチニャンに浴びせます。ニコラス・ウォルタースは距離をつかんできた感じですね。一方、ビック・ダルチニャンは飛び込んでところへカウンターをもらってしまう苦しい展開です。
4ラウンドに入ると、ニコラス・ウォルタースがプレッシャーを強め、ビック・ダルチニャンを後退させます。ニコラス・ウォルタースは、前進すると強いビック・ダルチニャンを下がらせる理想的な展開ですね。ニコラス・ウォルタースがビック・ダルチニャンのパンチや動きに慣れてきたのか、距離を詰めて、強打を狙うシーンが増えてきました。
ニコラス・ウォルタースが主導権を握り、迎えた5ラウンド中盤。ニコラス・ウォルタースの左フックがビック・ダルチニャンの顔面にクリーンヒットします。ヨロヨロと後退するビック・ダルチニャン。ニコラス・ウォルタースは強烈な左ボディブローで動きを止め、打ち下ろしの右ストレートでダウンを奪います。顔面もボディもめっちゃダメージが深いですね。
ダウンから立ち上がったビック・ダルチニャンは、ニコラス・ウォルタースに猛然と襲いかかりますが、逆に、パワフルな左右のフックを打ち込まれる絶体絶命のピンチ。打ち合ってピンチを脱出しようとするビック・ダルチニャンですが、5ラウンド残り40秒、ニコラス・ウォルタースがカウンターの強烈な左フックを顔面に叩き込み、ビック・ダルチニャンが崩れ落ちます。
「うわっ、決まった!意識が飛んでるんじゃないかな?」と思った瞬間、レフェリーが試合をストップし、勝負あり。軽量級を代表するパードパンチャーが激突したタイトルマッチは、ニコラス・ウォルタースがビック・ダルチニャンに5ラウンド衝撃のKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
ニコラス・ウォルタースが完璧な試合運びでビック・ダルチニャンをリングに沈めた試合でしたね。序盤はディフェンスを大事にしながらコンパクトなパンチを多用して、ビック・ダルチニャンにダメージを与え、徐々に本来の力強い攻撃にシフト。最後は、パワーとタイミングのどちらも申し分のない完璧な左フックで防衛に成功したニコラス・ウォルタースでした。
ニコラス・ウォルタースは、今すぐ完成されたボクサーと対戦すると、空回りしちゃう可能性があると思うんですけど、左ジャブやフットワーク、打ち終わりのディフェンスをはじめ、基礎に磨きをかけることができれば、余裕が生まれ、身体能力の高さを最大限に発揮するボクシングで、大変身するかもしれませんね。パンチの破壊力とポテンシャルの高さに将来を激しく期待できるKO劇でした。
ニコラス・ウォルタース対ビック・ダルチニャンの試合結果
試合結果 | ニコラス・ウォルタースが5ラウンドKO勝ち。2度目の防衛に成功しました。 |