WBC世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン | 八重樫東(日本) 戦績:22戦19勝9KO3敗 |
挑戦者 | オディロン・サレタ(メキシコ) 戦績:18戦15勝8KO3敗 |
八重樫東選手とオディロン・サレタの試合内容
WBC世界フライ級チャンピオンの八重樫東選手が、初の世界タイトル奪取を狙うオディロン・サレタを迎えて3度目の防衛戦を行います。防衛に成功すれば、2階級制覇の実績を誇る「ニカラグアの小さな怪物」ローマン・ゴンサレスと対戦するプランが浮上している八重樫東選手。夢の対決の扉を開く戦いは、序盤から一進一退の攻防となりました。
試合は、フットワークとフェイントを使いながら飛び込んで、回転の速い連打を狙うチャンピオンの八重樫東選手に対して、挑戦者のオディロン・サレタが左ジャブから右ストレートのワンツーで突き放そうとする展開で始まります。どちらも相手のボクシングを確認しながらディフェンスを大事に戦っている印象です。
「サレタの懐が深いなあ。でも、八重樫選手が踏み込んだときは、パンチが当たってるよ。どっちの距離で戦うかで、試合の展開が大きく変わってきそうだぞ。我慢比べになりそうだなあ」と立ち上がりの攻防に興味津々の管理人。オディロン・サレタは八重樫東選手にパンチを打ち込んだあと、すぐに左右へ動いて、的を絞らせないボクシングを徹底していますね。
3ラウンドに入ると、オディロン・サレタが左ジャブを連打し、右ストレートを狙います。一方、八重樫東選手はオディロン・サレタの左ジャブに対して、右ストレートのカウンターで応戦。八重樫東選手が、オディロン・サレタの左ジャブに合わせて、カウンターを狙っている影響で、オディロン・サレタの左ジャブが出なくなってきましたね。
4ラウンド終了後に発表された公開採点は、2人のジャッジが38対38のイーブン、1人が39対37で挑戦者を支持。悲願の世界タイトル奪取を狙うオディロン・サレタは、5ラウンドに入り、右ストレートを連打し、一気に主導権を握ろうとします。
「サレタが出てきたね。八重樫選手、勝負だよ。5ラウンドは絶対に取りたいなあ」と中盤のヤマ場に注目する管理人。オディロン・サレタは、ときどきスイッチしながらパンチを打ち込もうとしますが、八重樫東選手が真っ向から距離を詰め、力強いパンチで応戦します。
「よしっ、距離が詰まってきた!八重樫選手、下(ボディ)を打ちたいよ。下を打って、サレタの足を止めたいよ」と思っていると、八重樫東選手が強烈なボディブローを叩き込み、オディロン・サレタが後退する場面が増えます。オディロン・サレタはダメージの影響で、足が動かないのか、踏ん張って強いパンチで応戦し、八重樫東選手の前進を止めようとしていますね。
7ラウンドに入ると、八重樫東選手がボディブローを連打し、オディロン・サレタの意識を下に向け、迎えた8ラウンド残り1分。八重樫東選手が鋭い踏み込みから強烈なワンツーを打ち込み、オディロン・サレタの動きが一瞬止まります。オディロン・サレタのマウスピースが飛び出る破壊力です。
8ラウンド終了後、公開採点が発表され、八重樫東選手が逆転。試合は勝負の終盤へ突入します。「終盤勝負だよ。9ラウンド、サレタが出てくると思うんで、八重樫選手も勝負して、ポイントを奪いたいなあ」と熱戦に力が入る管理人。9ラウンドが始まり、オディロン・サレタが力強いパンチを打ち込みながらプレッシャーをかけ、逆転を狙います。
「体力的に苦しいラウンドだけど、絶対に勝負だよ。頑張れ、八重樫選手」と前傾姿勢になりながら応援していると、9ラウンド残り1分、オディロン・サレタが右ストレートを打ち込もうとしたタイミングで、八重樫東選手が強烈なカウンターの右ストレート!次の瞬間、腰が落ちたオディロン・サレタに追撃のパンチを集め、ダウンを奪います。
「よっしゃ!ダウンの2ポイントはめっちゃでかい!完璧な右ストレートのカウンターだよ」と八重樫東選手に大きな拍手を送る管理人。ダウンしたオディロン・サレタは必死に立ち上がりましたが、足元がフラフラしています。最後は、オディロン・サレタがファイティングポーズを取ることができず、10カウント。八重樫東選手が9ラウンドKO勝ちを飾り、3度目の防衛に成功しました。
やったー!八重樫東選手がオディロン・サレタのフットワークをボディブローで止め、最後は顔面でフィニッシュした見事なKO劇でしたね。試合後、ローマン・ゴンサレスがリングイン。両雄が次戦で対戦することを確認し、リング上でドリームマッチの実現を高らかに宣言しました!
ローマン・ゴンサレスの「軽量級最強伝説」は、日本の新井田豊選手から世界タイトルを奪取して始まりました。ボクシングを愛する素人ファンは「ゴンサレスの連勝をストップするなら、日本人しかいないよ。ドリームマッチに勝って、日本人のボクサーが世界の主役になってもいい頃でしょ?」と心から願っていました。よいしょ!待ち望んだ瞬間が実現します。めちゃくちゃうれしいなあ。
粘るオディロン・サレタをリングに沈め、ドリームマッチのチケットを手にした八重樫東選手。次戦で「ニカラグアの小さな怪物」ローマン・ゴンサレスを撃破し、世界に衝撃を与えることができるでしょうか?八重樫東選手のフットワークとパワーがあれば「怪物退治」に成功する可能性は十分にありますよ!八重樫東選手がつかみ取ったドリームマッチから目が離せませんね。男前すぎる!
八重樫東選手とオディロン・サレタの試合結果
試合結果 | 八重樫東選手が9ラウンドKO勝ち。3度目の防衛戦に成功し、次戦でローマン・ゴンサレスと対戦することを宣言しました。 |