WBOインターコンチネンタル・ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | サダム・アリ(アメリカ) 戦績:20戦全勝12KO |
挑戦者 | ルイス・カルロス・アブレグ(アルゼンチン) 戦績:37戦36勝29KO1敗 |
サダム・アリ対ルイス・カルロス・アブレグの試合内容
北京オリンピック出場経験を持つ全勝のサダム・アリが強打のルイス・カルロス・アブレグと激突するウェルター級トップランカー対決。サダム・アリがWBOランキング6位、ルイス・カルロス・アブレグがWBCランキング2位です。全勝の快進撃を続けるテクニシャンのサダム・アリはハードパンチャーのルイス・カルロス・アブレグを撃破できるでしょうか?
試合は、ガードを高く構え、ポジションを変えながら左ジャブを突くサダム・アリに対して、ルイス・カルロス・アブレグが自慢の強打を叩き込もうとする展開で始まります。サダム・アリが思い切り距離をキープしているので、ルイス・カルロス・アブレグのパンチが届きません。
「距離がめっちゃ違うね。体格はひと回りくらいアブレグのほうが大きくて、パワーも上回っていると思うんだけど、パンチが当たらないよ。アブレグはどうやってアリにパンチを打ち込むんだろう?」と立ち上がりの攻防に興味津々の管理人。テクニシャンのサダム・アリがうまく距離をキープして、ルイス・カルロス・アブレグの持ち味を消していますね。
【Photo:HBO】
サダム・アリがフットワークを使いながらルイス・カルロス・アブレグの攻撃を空回りさせる展開が続き、迎えた6ラウンド残り1分。サダム・アリがコンパクトな右ストレートを叩き込み、ルイス・カルロス・アブレグがリングへ崩れ落ちます。ダウンしたルイス・カルロス・アブレグはすぐに立ち上がりましたが、動きがガクンと鈍っていますね。
7ラウンドに入ると、ダウンを奪われたルイス・カルロス・アブレグがポイントを奪い返すため、勝負に出ます。しかし、サダム・アリが鋭い右アッパーを叩き込み、主導権を渡しません。サダム・アリは、ルイス・カルロス・アブレグが攻撃しようとするタイミングで、的確なパンチを打ち込み、試合をコントロールしています。
8ラウンドは、ルイス・カルロス・アブレグがプレッシャーを強め、迎えた9ラウンド中盤。サダム・アリが強烈な右ストレートを叩き込み、ルイス・カルロス・アブレグから2度目のダウンを奪います。ダウンから立ち上がったルイス・カルロス・アブレグですが、ダメージがめちゃめちゃ蓄積しているようです。体を支えるだけで、精一杯ですね。
勝負を決めたいサダム・アリは、試合が再開されると、再び右ストレートを叩き込み、最後は、ルイス・カルロス・アブレグをコーナーへ追い詰め、パンチを集めたところで、レフェリーが試合をストップ。サダム・アリがルイス・カルロス・アブレグに9ラウンドTKO勝ちを飾り、最激戦区ウェルター級のトップランカー対決に勝利しました。
サダム・アリのテクニックが、ルイス・カルロス・アブレグのパワーを封じ込めた試合でしたね。試合運びが冷静で、パンチを当てる技術がすごい!今後は、攻撃的なボクシングにシフトしてアピールしながら、最激戦区ウェルター級の世界タイトル挑戦を目指したいですね。今すぐ世界挑戦はちょっと厳しい気がしますが、将来がすごく楽しみな全勝ホープです!
サダム・アリ対ルイス・カルロス・アブレグの試合結果
試合結果 | サダム・アリの9ラウンドTKO勝ち。 |