IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ランセス・バルテレミー(キューバ) 戦績:21戦20勝12KO1無効試合 |
挑戦者 | フェルナンド・サウセド(アルゼンチン) 戦績:60戦52勝8KO5敗3分 |
ランセス・バルテレミー 対フェルナンド・サウセドの試合内容
無敗で世界タイトル奪取に成功したIBF世界スーパーフェザー級チャンピオンのランセス・バルテレミーが60戦のキャリアを誇るフェルナンド・サウセドを迎えた初防衛戦です。ランセス・バルテレミーは、日本の内山高志選手と三浦隆司選手が世界タイトルを保持する階級の対抗チャンピオン。キューバ仕込みのテクニックに注目です!
試合は、飛び込んで左右のフックを打ち込もうとする挑戦者のフェルナンド・サウセドに対して、チャンピオンのフェルナンド・サウセドが鋭い左ジャブで突き放し、距離をキープする展開で始まります。長身でリーチが長いランセス・バルテレミー。懐の深さを最大限に生かしたボクシングですね。
「うわー、リーチの違いがめちゃめちゃ目立つね。しかも、バルテレミーの左ジャブはめっちゃシャープだよ。左だけで試合をコントロールできるタイプだね。サウセドは何をポイントに攻め込むのかな?ガードに専念してると、ジリ貧になりそうな展開だね」と立ち上がりの攻防に注目する管理人。手数だけを比較すると、ランセス・バルテレミーが5倍くらい上回っている気がします。
2ラウンドに入ると、フェルナンド・サウセドが飛び込んで右フックを振り回す攻撃で突破口を開こうとします。しかし、ランセス・バルテレミーが手数を増やして、フェルナンド・サウセドにガードを意識させ、主導権を渡しません。フェルナンド・サウセドが攻撃にシフトしたことで、パンチが単発で入るシーンもありますが、決定打を打ち込むことはできないまま、試合が進みます。
ランセス・バルテレミーが主導権を握る展開で進み、迎えた5ラウンド。フェルナンド・サウセドが強烈な左フックを当て、ランセス・バルテレミーの動きが一瞬止まります。追撃を狙うフェルナンド・サウセド。しかし、ランセス・バルテレミーがポジションを変えて追撃を回避し、逆に、強烈なパンチを上下に打ち分け、フェルナンド・サウセドにダメージを与えます。
終盤もランセス・バルテレミーがフェルナンド・サウセドのパンチが届かない距離から攻撃する展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は3人のジャッジにゆだねられ、3人のジャッジすべてがランセス・バルテレミーをフルマークで支持。ランセス・バルテレミーがフェルナンド・サウセドに12ラウンド判定勝ちを飾り、初防衛に成功しました。
ランセス・バルテレミーが長いリーチと軽快なフットワークを駆使して、何とかパンチを当てようとするフェルナンド・サウセドを圧倒した試合でしたね。フェルナンド・サウセドの試合を初めて観戦したのですが、決して悪いボクサーじゃないと思うんですよ。「KO率は低いけど、何とかしようとする気持ちが伝わってくる勇敢なボクサーだなあ」と感じました。
ただ、ランセス・バルテレミーがめっちゃテクニシャンなので、フェルナンド・サウセドはどうすることもできませんでしたね。ランセス・バルテレミーは、WBAチャンピオンの内山高志選手、WBCチャンピオンの三浦隆司選手、WBOチャンピオンのオルランド・サリドに比べて、派手さは全くありませんが、誰が戦っても簡単じゃないと思います。戦いたくないチャンピオンだなあ。
ランセス・バルテレミー 対フェルナンド・サウセドの試合結果
試合結果 | ランセス・バルテレミー が12ラウンド判定勝ち。初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
|