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ヘッキー・バドラー対ユウ・チョウチュウの新旧チャンピオン対決

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ

チャンピオン ヘッキー・バドラー(南アフリカ)
戦績:27戦26勝9KO1敗
挑戦者 ユウ・チョウチュウ(中国)
戦績:30戦24勝14KO5敗1分

ヘッキー・バドラー対ユウ・チョウチュウの試合内容

攻防兼備のヘッキー・バドラーがファイターのユウ・チョウチュウを迎えたWBA世界ミニマム級タイトルマッチ。正反対の特徴を持つ新旧チャンピオン対決を勝ち抜き、最軽量級の頂点に君臨するボクサーはどちらでしょうか?高山勝成選手をはじめ、将来、日本のボクサーにも大きな影響を与える注目のタイトルマッチです!

試合は、フェイントをかけながら左ジャブを突き、右ストレートを打ち込もうとするチャンピオンのヘッキー・バドラーに対して、挑戦者のユウ・チョウチュウが下がりながら左ジャブを突き、左右のフックを強振する展開で始まります。ヘッキー・バドラーが積極的にパンチを出していますね。

「バドラーが思ったよりも距離を詰めてるね。バドラーとユウのリーチ差を考えると、バドラーのパンチが中間距離でも当たりそうな気がするけど、ユウを前へ出させないための作戦なのかな?」とヘッキー・バドラーの作戦に興味津々の管理人。懐が深く、リーチが長いヘッキー・バドラーのほうが小柄なユウ・チョウチュウにプレッシャーをかける展開で始まりました。

ヘッキー・バドラーがプレッシャーをかける展開が続き、迎えた2ラウンド中盤。ユウ・チョウチュウの左フックがヘッキー・バドラーの顔面をとらえ、ヘッキー・バドラーがバタバタと後退します。次の瞬間、ユウ・チョウチュウが左右のフックを振り回して追撃!しかし、ヘッキー・バドラーがボディワークを使って、追撃を回避します。

「ユウがコンパクトにパンチを集めると、ダウンを奪えそうなんだけどなあ。ボディから攻めたいよ」と思っていると、ユウ・チョウチュウの強烈な左フックがヘッキー・バドラーの顔面を直撃し、ヘッキー・バドラーがバタンと後ろへ倒れこみます。ミニマム級とは思えない迫力満点のダウンシーンです!ダウンからすぐに立ち上がったヘッキー・バドラーですが、ダメージは深そうですね。

試合が再開されると、ユウ・チョウチュウがヘッキー・バドラーに猛然と襲いかかり、強烈なフックを強振します。一方、ヘッキー・バドラーはロープを背負いながら必死にパンチをブロック!手が長いヘッキー・バドラーが体を丸めると、顔面からボディまでガードで隠れちゃいますね。

「バドラーはよく耐えたなあ。逆に、ユウはもうちょっと攻めたかったね。最初のボディ攻撃はナイスな作戦だったけど、強いパンチを連打しすぎて、疲れちゃったのかな?いやー、すごい攻防だったね」と大興奮の管理人。体の柔らかいヘッキー・バドラーじゃなければ、試合が終わってもおかしくないユウ・チョウチュウの左フックでしたね。

3ラウンドに入ると、ヘッキー・バドラーがプレッシャーをかけ、ユウ・チョウチュウを後退させます。「バドラーのほうが苦しいと思うんだけど、さすがだよ。ユウはどうしたんだろう?もっとパンチを打ちたいなあ」と思っていると、3ラウンド終了間際、ヘッキー・バドラーが右フックを叩き込み、ダウンを奪い返します。チャンピオンの見事な反撃です!

4ラウンド以降は、ヘッキー・バドラーがユウ・チョウチュウをコントロールする展開が続きます。ユウ・チョウチュウは左右のフックを強振して、突破口を開こうとするのですが、ヘッキー・バドラーがクリーンヒットを許さず、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジにゆだねられ、ヘッキー・バドラーがユウ・チョウチュウに12ラウンド判定勝ちを飾りました。

パンチの数と的中率で上回ったヘッキー・バドラーが王座返り咲きを目指したユウ・チョウチュウに逆転勝利を飾った試合でしたね。公式ジャッジの採点は意外と競っていましたが、個人的な印象は「バドラーの試合運びが一枚上手だったね。ダウンを奪われた次のラウンドで主導権を奪い返せる底力はすごいよ」でした。飛び抜けて強い感じはありませんが、まとまりのある実力者ですね。

勝利を手にしたヘッキー・バドラーは2015年2月にモナコのモンテカルロで開催されるゲンナディ・ゴロフキン対マーティン・マレーのアンダーカードで防衛戦を行うことが決まっています。主要4団体の世界タイトル制覇に成功した高山勝成選手が「日本人ボクサー初の3団体統一世界チャンピオン」に君臨するためのターゲットなので、今後も注目しましょう!

ヘッキー・バドラー対ユウ・チョウチュウの試合結果

試合結果 ヘッキー・バドラーが12ラウンド判定勝ち。3度目の防衛に成功しました。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 118-108
  • 114-112
  • 114-112
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