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注目の王座決定戦!ランディ・カバジェロ対スチュアート・ホール

IBF世界バンタム級王座決定戦

ランキング1位 ランディ・カバジェロ(アメリカ)
戦績:21戦全勝13KO
ランキング3位 スチュアート・ホール(イギリス)
戦績:21戦16勝7KO3敗2分

ランディ・カバジェロ対スチュアート・ホールの試合内容

空位のIBF世界バンタム級タイトルをかけて、ランキング1位のランディ・カバジェロとランキング3位のスチュアート・ホールが激突する王座決定戦。バンタム級は山中慎介選手がWBCチャンピオン、亀田和毅選手がWBOチャンピオンに君臨する階級なので、めっちゃ興味深いですね。

全勝の快進撃を続ける24歳のランディ・カバジェロが世界タイトル奪取に成功するのでしょうか?それとも、王座返り咲きを目指す34歳のランディ・カバジェロが再びベルトを腰に巻くのでしょうか?日本人チャンピオンと拳を交える可能性がある他団体のチャンピオンを決定する大一番です。

試合は、ガードを固めて距離を詰め、射程圏内に入ると、上下に強いパンチを打ち分けるスチュアート・ホールに対して、ランディ・カバジェロが真っ向からインファイトで応戦する展開で始まります。ランディ・カバジェロが距離をキープすると予想していたので、驚きの立ち上がりです。

「おおお、真っ向勝負だよ。2人とも打ち合いが好きなんだね。距離をキープすれば、カバジェロが有利だと思っていたけど、ホールのパンチも当たる距離だよ。序盤の主導権争いが流れを大きく左右するかもしれないね」と思っていると、2ラウンド30秒、ランディ・カバジェロが力強い左ジャブから右ストレートを連打し、スチュアート・ホールからダウンを奪います。

「右ストレートは、かすった感じだったけど、最初の左ジャブが強くて速かったなあ。タイミングが合えば、左ジャブでもダウンを奪える、お手本のようなシーンだね。ホールのダメージはどうだろう?」とスチュアート・ホールの状態をチェックする管理人。右ストレートの直撃を回避したこともあって、スチュアート・ホールは動けないダメージではなさそうです。

試合が再開されると、ランディ・カバジェロが距離を詰め、パンチを連打。ガムシャラに攻撃するのはなく、スチュアート・ホールのダメージをチェックしながら攻撃している印象です。一方、ダウンを奪われたスチュアート・ホールは攻撃することで、追撃を回避。ランディ・カバジェロの攻撃に耐えながら体を密着させ、力強いパンチを上下に打ち分けます。

「ホールはよく耐えたね。さすがは元世界チャンピオン!ダウンのダメージがあるんで、めっちゃ苦しいと思うけど、接近戦のほうが盛り返すチャンスがありそうな雰囲気だね」と思っていると、4ラウンドに入り、ランディ・カバジェロがアウトボクシングに切り替えます。ランディ・カバジェロ陣営は冷静に戦況を分析していますね。打撃戦ではなく、ボクシング勝負に切り替えてきました!

中盤以降は、スチュアート・ホールがランディ・カバジェロを追いかけ、ランディ・カバジェロが中間距離から応戦する展開が続きます。終盤に入り、ランディ・カバジェロのスタミナが切れてきた影響でしょうか?動きが鈍り、スチュアート・ホールのパンチがヒットするシーンが増えます。

しかし、ランディ・カバジェロが主導権を渡さず、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジにゆだねられます。採点の結果、3人のジャッジすべてがランディ・カバジェロを支持。ランディ・カバジェロがスチュアート・ホールに12ラウンド判定勝ちを飾り、空位のIBF世界バンタム級タイトルを獲得しました。ランディ・カバジェロは全勝で世界タイトル奪取に成功です!

全勝ホープのランディ・カバジェロが王座返り咲きに燃えるスチュアート・ホールを振りきった新旧対決でしたね。序盤のランディ・カバジェロの攻撃も終盤のスチュアート・ホールの反撃も見事でした。最後は、より幅広いボクシングができるランディ・カバジェロがスチュアート・ホールの攻撃に耐えきった感じでしたが、ポイント差以上に苦しい試合だったと思います。

IBF世界バンタム級タイトルを獲得したランディ・カバジェロは「4団体のすべてのタイトルを統一したい」と王座統一戦に意欲満々です。なお「初防衛戦はいつも応援してくれるファンのために地元のカリフォルニアで戦いたい」と宣言しています。将来的に、山中慎介選手や亀田和毅選手と王座統一戦で激突する可能性が十分にあるので、今後の動向に注目しましょう!

ランディ・カバジェロ対スチュアート・ホールの試合結果

試合結果 ランディ・カバジェロが12ラウンド判定勝ち。全勝で世界タイトル奪取に成功しました。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 118-110
  • 116-111
  • 116-111
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