WBO世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオン | テレンス・クロフォード(アメリカ) 戦績:24戦全勝17KO |
挑戦者 | レイムンド・ベルトラン(メキシコ) 戦績:36戦29勝17KO6敗1分 |
テレンス・クロフォード対レイムンド・ベルトランの試合内容
激戦区ライト級の頂点に君臨する全勝チャンピオンのテレンス・クロフォードが悲願の世界タイトル奪取に燃えるレイムンド・ベルトランを迎える2度目の防衛戦。テレンス・クロフォードはタフなレイムンド・ベルトランを撃破し、2度目の凱旋防衛に成功することができるでしょうか?
試合は、ガードを高く構えて左ジャブを突きながら距離を詰める挑戦者のレイムンド・ベルトランに対して、チャンピオンのテレンス・クロフォードが距離をキープしながら鋭い左ジャブを上下に打ち分ける展開でスタートします。スイッチヒッターのテレンス・クロフォードは右構えでスタートしていますね。
「クロフォードは右構えで強いパンチを打ち込んで、ベルトランの前進を止める作戦かな?ベルトランは下がることなく、いい感じでプレッシャーをかけてるね。ベルトランが、もう一歩踏み込めると、おもしろくなりそうだなあ」と立ち上がりの攻防に拍手を送る管理人。レイムンド・ベルトランがプレッシャーをかけ、テレンス・クロフォードが手数で応戦する立ち上がりです。
【Photo:HBO】
2ラウンドに入ると、テレンス・クロフォードがサウスポーにスイッチ。多彩な角度からパンチを打ち分け、ポイントを奪取します。テレンス・クロフォードのパンチを当てる技術はすごいですね。ラウンドが進むにつれて、テレンス・クロフォードが手数とスピードでレイムンド・ベルトランを圧倒する場面が目立つようになってきました。
ラウンド中盤に入ると、レイムンド・ベルトランが被弾を覚悟で距離を詰め、相打ちを狙って、パンチを打ち込みます。「おおお、めっちゃ勇敢な作戦!ベルトランはジリ貧になる前に勝負したいよ。攻撃を続けられるかな?」と試合の流れに注目する管理人。しかし、テレンス・クロフォードがプレッシャーを強め、逆に、レイムンド・ベルトランを後退させます。
「ベルトランが下がる展開になっちゃうと、厳しいなあ。クロフォードの試合運びのうまさはすごいよ」とチャンピオンに大きな拍手を送る管理人。9ラウンドに入り、レイムンド・ベルトランが再び勝負をかけますが、テレンス・クロフォードが鋭いパンチで突き放し、主導権を渡しません。ラスト2ラウンドは、テレンス・クロフォードがKOを狙って猛攻を仕掛けます。
【Photo:HBO】
しかし、タフなレイムンド・ベルトランが何とか耐え抜き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は3人のジャッジにゆだねられ、3人のジャッジすべてが大差でテレンス・クロフォードを支持。全勝チャンピオンのテレンス・クロフォードがタフなレイムンド・ベルトランに12ラウンド判定勝ちを飾り、地元のネブラスカ州オマハで2度目の防衛に成功しました。
テレンス・クロフォードのテクニックとスピードが、レイムンド・ベルトランのパワーを完全に封じ込めた試合でしたね。テレンス・クロフォードは自分の強みを完璧に理解している、めちゃめちゃクレバーなボクサーで、試合運びが本当にうまいです。しかも、スイッチヒッターという絶対的な個性があるので、過去に例のないスーパースター街道を走る可能性があるかもしれませんね。
2度目の防衛戦で再び地元のファンに勝利をプレゼントした「ハンター」テレンス・クロフォード。「2014年の安定ぶりはすごかったね。テクニック、スピード、駆け引きのすべてを味わえるところが最高だよ。2015年は、KOを狙うハンターに進化してほしいなあ。ボクシングの奥深さを伝えることができるチャンピオンになってほしい!」と激しく期待できる圧勝でした。
テレンス・クロフォード対レイムンド・ベルトランの試合結果
試合結果 | テレンス・クロフォードが12ラウンド大差の判定勝ち。2度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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