WBC世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオン | オマール・フィゲロア(アメリカ) 戦績:24戦23勝17KO1分 |
挑戦者 | ダニエル・エストラーダ(メキシコ) 戦績:35戦32勝24KO2敗1分 |
オマール・フィゲロア対ダニエル・エストラーダの試合内容
悲願の世界タイトルを獲得した無敗チャンピオンのオマール・フィゲロアが、指名挑戦者のダニエル・エストラーダを迎えた2度目の防衛戦。圧巻の手数を誇るオマール・フィゲロアは、長身でタフなダニエル・エストラーダを撃破することができるでしょうか?
試合は、左ジャブで突き放し、右ストレートを狙う挑戦者のダニエル・エストラーダに対して、チャンピオンのオマール・フィゲロアがスイッチしながらダッキングで左ジャブをかわし、飛び込んで左右のフックを打ち込む展開で始まります。お互いに手数が多い立ち上がりです。
「フィゲロアの懐に飛び込む技術はすごいなあ。逆に、エストラーダは突き放そうとしているけど、左ジャブが当たらないんで、戦いづらそうだよ。ストレート系のパンチに加えて、アッパーを打ち込みたいね。距離が詰まると、打ち合いになりそうだぞ」と立ち上がりの攻防に大興奮の管理人。ダニエル・エストラーダはオマール・フィゲロアのプレッシャーをかなり感じているようです。
【Photo:Showtime】
2ラウンドに入ると、お互いの距離が詰まり、激しいパンチの交換が続きます。距離が詰まると、オマール・フィゲロアの回転の速いパンチが生きますね。ダニエル・エストラーダも多彩なパンチで応戦していますが、クリーンヒットの数の違いが目立つようになってきました。ダニエル・エストラーダの1発に対して、オマール・フィゲロアは3発くらいパンチを入れています。
ラウンドが進むにつれて、オマール・フィゲロアが中間距離のジャブの打ち合いでも主導権を握るようになり、迎えた7ラウンド終了間際。オマール・フィゲロアがダニエル・エストラーダをコーナーへ詰め、ロングの右フックを叩き込みます。直後にラウンド終了のゴングが鳴ったので、追撃はできませんでしたが、コーナーへ戻るダニエル・エストラーダがフラフラしています。
8ラウンドに入ると、オマール・フィゲロアが攻め込みますが、偶然のバッティングでカットしてしまい、攻撃が失速。仕切り直して、迎えた9ラウンド30秒。オマール・フィゲロアが、ダニエル・エストラーダの左ジャブに合わせて右ストレートのカウンターを打ち込み、ダニエル・エストラーダがリングへ崩れ落ちます。
【Photo:Showtime】
「うわっ、すげえ!めちゃめちゃ美しいカウンターだよ」と大興奮の管理人。カウンターを浴び、吹っ飛ばされたダニエル・エストラーダはダウンから何とか立ち上がりますが、ダメージはめっちゃ深いですね。試合が再開されると、すかさず飛びかかり、フィニッシュを狙うオマール・フィゲロア。ダニエル・エストラーダをロープに詰めて、回転の速い連打を叩き込みます。
ダニエル・エストラーダはフラフラになりながらもパンチを出して応戦しますが、最後は、オマール・フィゲロアの左フックでダニエル・エストラーダの腰が落ち、パンチをまとめたところで、レフェリーが試合をストップ。オマール・フィゲロアが粘るダニエル・エストラーダに9ラウンドTKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
オマール・フィゲロアが圧倒的な手数でダニエル・エストラーダを押し切った試合でしたね。ダニエル・エストラーダも粘り強く戦っていたことは間違いありませんが、フィニッシュできる能力はすばらしいですね。「攻撃もすごいけど、パンチをかわす技術がすごい!ディフェンスが攻撃の第一歩になってる魅力的なボクサーだなあ」と改めて感じた2度目の防衛戦でした。
オマール・フィゲロア対ダニエル・エストラーダの試合結果
試合結果 | オマール・フィゲロアが9ラウンドTKO勝ち。 |