WBA世界ミドル級王座決定戦

ジャロッド・フレッチャー対ダニエル・ジェイコブスの試合内容

初の世界タイトル挑戦に燃えるジャロッド・フレッチャーと4年ぶりの世界タイトル再挑戦となるダニエル・ジェイコブスが激突するWBA世界ミドル級王座決定戦。悲願の世界タイトルを獲得し、激戦区ミドル級のチャンピオンに君臨するボクサーはどちらでしょうか？

試合は、左ジャブを突きながら得意の右ストレートを狙うダニエル・ジェイコブスに対して、ジャロッド・フレッチャーが距離をキープしながらパンチをまとめて応戦する展開で始まります。ジャロッド・フレッチャーはダニエル・ジェイコブスの強打を警戒しながら戦っていますね。

「ジェイコブスはジワリジワリ詰める作戦だね。フレッチャーは大きく距離を取って、パンチをまとめることができるタイミングで連打する作戦かな？距離がポイントになりそうな立ち上がりだなあ」と思っていると、1ラウンド1分30秒、ダニエル・ジェイコブスが左フックを叩き込み、ジャロッド・フレッチャーからダウンを奪います。

【Photo:Showtime】

「いやー、フレッチャーは警戒していた右ストレートをうまくかわしたんだけど、返しの左フックが飛んできたね。ジェイコブスのパワーは狙っていたのかな？フレッチャーのダメージはどうだろう？」といきなりのダウンに驚く管理人。ダウンから立ち上がったジャロッド・フレッチャーの動きをチェックすると、足が少しバタバタしていますね。

一気に勝負を決めたいダニエル・ジェイコブスは自慢のパンチを連打！しかし、ジャロッド・フレッチャーがフラフラになりながら、絶対絶命のピンチを乗り切ります。パンチをもらったときにグローブを突いたように見えたのですが、逆に、ダウンを取られなかったことで、ダニエル・ジェイコブスの連打を浴びてしまった印象です。ダメージはめっちゃ深いですね。

2ラウンドに入ると、ダウンを奪われたジャロッド・フレッチャーが自分から攻撃を仕掛け、ポイントを奪い返しにいきます。一方、ダニエル・ジェイコブスはサウスポーにスイッチしながら応戦。ラウンドが始まる前は「ジェイコブスが一気に攻め込むかな？」と思ったのですが、ジャロッド・フレッチャーが攻撃に出てきたので、少し様子を見ているようです。

【Photo:Showtime】

4ラウンド序盤、ダニエル・ジェイコブスが再び左フックを叩き込み、ジャロッド・フレッチャーの腰が落ちます。一気にプレッシャーを強めるダニエル・ジェイコブス 。しかし、ジャロッド・フレッチャーが強烈な左ボディブローを打ち返して耐え抜きます。ダニエル・ジェイコブスは無理をせず、少し離れて戦うようになりましたね。ボディブローが見た目より効いているのかもしれません。

ジャロッド・フレッチャーがプレッシャーをかける展開が続き、迎えた5ラウンド残り30秒。ダニエル・ジェイコブスがカウンターの右フックを叩き込み、ジャロッド・フレッチャーがバタバタと後退します。次の瞬間、ダニエル・ジェイコブスが攻撃にシフト！最後は、ダニエル・ジェイコブスが強烈な右ストレートを叩き込み、ダウンを奪ったところで、レフェリーが試合をストップしました。

ダニエル・ジェイコブスが冷静な試合運びで強打を当て、悲願の世界タイトル奪取に成功した試合でしたね。大病の乗り越えて、頂点へのぼり詰めたダニエル・ジェイコブス。「スーパーチャンピオンのゲンナディ・ゴロフキンと対戦したら、絶対におもしろいよ。12ラウンド続かないだろうなあ」と早くも王座統一戦を期待してしまうダニエル・ジェイコブスの世界タイトル奪取でした。

ジャロッド・フレッチャー対ダニエル・ジェイコブスの試合結果