WBC世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ジョニー・ゴンサレス(メキシコ) 戦績:64戦56勝47KO8敗 |
挑戦者 | ホルヘ・アルセ(メキシコ) 戦績:74戦64勝49KO7敗2分1無効試合 |
ジョニー・ゴンサレス対ホルヘ・アルセの試合内容
ボクシング史上3人目の6階級制覇を目指すホルヘ・アルセが2階級制覇チャンピオンのジョニー・ゴンサレスに挑戦するWBC世界フェザー級タイトルマッチ。日本でも人気の高い両雄が激突するメキシカン対決です。ホルヘ・アルセは、強打のジョニー・ゴンサレスを撃破し、メキシコ人ボクサー初となる6階級制覇を成し遂げることができるでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながら飛び込むタイミングを狙う挑戦者のホルヘ・アルセに対して、チャンピオンのジョニー・ゴンサレスが左ジャブで応戦しながら距離をキープする展開で始まります。身長とリーチで大きく上回るジョニー・ゴンサレスは懐の深さを最大限に生かしながら、まずは、ホルヘ・アルセの様子を確認している印象です。
「うわー、体格的なアドバンテージが予想以上に大きな立ち上がりだね。しかも、ゴンサレスは、アルセの左フックを警戒して右をガードに専念させているみたい。アルセはどうやって飛び込むのかな?」と立ち上がりの攻防に注目する管理人。試合前は「アルセが序盤から飛び込んで乱打戦に巻き込もうとするかも」と思っていましたが、予想よりはるかに静かな立ち上がりです。
お互いが様子を見る展開が続き、迎えた3ラウンド終盤。偶然のバッティングにより、ホルヘ・アルセが左のまぶたをカットしまいます。次の瞬間、エキサイトしたホルヘ・アルセが攻撃にシフト。ジョニー・ゴンサレスに猛然と襲いかかります。ところが、3ラウンド終了間際、ジョニー・ゴンサレスが強烈な左フックを浴びせ、ホルヘ・アルセがダウン!試合が一気に動き出しました。
「強烈!アルセも左フックを打っていたんだけど、距離が全く違うなあ。アルセのダメージはどうだろう?」とホルヘ・アルセの状態をチェックする管理人。ダウンからすぐに立ち上がったホルヘ・アルセですが、体を支えることが精一杯の大きなダメージを負ってしまいました。
ダウンを奪われたホルヘ・アルセは、ダメージを回復させながら少しずつ反撃を開始。しかし、5ラウンド終了間際、再びジョニー・ゴンサレスの左フックを浴びてしまい、2度目のダウンを奪われてしまいます。ダウンから必死に立ち上がったホルヘ・アルセが体に力が入っていない印象です。
「回復を待って反撃しようとしたタイミングでダウンを奪われたアルセは、メンタルのダメージも深そうだね。まだ中盤だけど、めちゃめちゃ厳しい試合になってきたなあ。逆に、ゴンサレスは理想的な展開だね」と思ってしまうくらい一方的な流れになってきました。ジョニー・ゴンサレスは9ラウンド中盤にも左フックでダウンを奪います。ホルヘ・アルセはギリギリの状態ですね。
ジョニー・ゴンサレスが完全に主導権を握り、迎えた11ラウンド残り20秒。ジョニー・ゴンサレスが強烈な右ストレートを打ち込んだところで、レフェリーが試合をストップし、勝負あり。ジョニー・ゴンサレスがホルヘ・アルセに11ラウンドTKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。ボクシング史上3人目の6階級制覇を目指したホルヘ・アルセは無念の完敗です。
ジョニー・ゴンサレスが体格的なアドバンテージを生かして、ホルヘ・アルセを圧倒した試合でしたね。試合前は「乱打戦に持ち込めれば、アルセにもチャンスがあるかな?」と期待していたのですが、ジョニー・ゴンサレスがめちゃめちゃ慎重に戦い、ホルヘ・アルセにチャンスらしいチャンスを作らせませんでした。久しぶりに「階級の壁」を思い切り感じたメキシカン対決でした。
ジョニー・ゴンサレス対ホルヘ・アルセの試合結果
試合結果 | ジョニー・ゴンサレスが11ラウンドTKO勝ち。ホルヘ・アルセの6階級制覇は失敗に終わりました。 |