WBA暫定世界スーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン | マウリシオ・ヘレラ(アメリカ) 戦績:25戦21勝7KO4敗 |
挑戦者 | ホセ・ベナビデス(アメリカ) 戦績:21戦全勝15KO |
マウリシオ・ヘレラ対ホセ・ベナビデスの試合内容
世界タイトル奪取に成功した34歳のマウリシオ・ヘレラが、全勝の快進撃を続ける22歳のホセ・ベナビデスと激突するWBA暫定世界スーパーライト級タイトルマッチ。ひと回り年齢が違う新旧対決を勝ち抜き、存在感をアピールするボクサーはどちらでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながら距離を詰め、右ストレートを狙う暫定チャンピオンのマウリシオ・ヘレラに対して、挑戦者のホセ・ベナビデスがマウリシオ・ヘレラのパンチをはたき落としながら、打ち終わりを狙って左フックを叩き込もうとする展開で始まります。
「ベナビデスのほうが10センチくらい大きくて、懐も深いけど、ヘレラのパンチが届いてるね。ヘレラはロープに詰めてボディから崩したいなあ。逆に、ベナビデスはカウンターの強いパンチを打ち込んで、警戒心を与えたいね」と序盤の主導権争いに注目する管理人。試合前は「ヘレラは苦労するだろうなあ」と思っていたのですが、うまく距離を詰めて戦っていますね。
【Photo:HBO】
序盤は、マウリシオ・ヘレラがフェイントを入れながら距離を詰め、多彩な角度から攻撃する展開が続きます。一方、ホセ・ベナビデスはマウリシオ・ヘレラの攻撃に戸惑っている印象です。マウリシオ・ヘレラが右ストレートから攻撃したり、ボディから攻め込んだり、左ジャブを連打したり、全くパンチを打たずに距離を詰めて大きいパンチを狙ったり、工夫して戦っていますね。
4ラウンドに入ると、ホセ・ベナビデスがサウスポーにスイッチ。自分からプレッシャーをかけて中間距離から鋭いパンチを打ち込みます。さらに、6ラウンド序盤、ホセ・ベナビデスが強烈なボディブローを叩き込み、マウリシオ・ヘレラが失速。マウリシオ・ヘレラが露骨にトランクスを下げて休もうとするくらい、強烈なボディブローが突き刺さりました!
終盤は、ボディにダメージを抱えたマウリシオ・ヘレラが我慢して距離を詰め、ホセ・ベナビデスがボディブローを中心に応戦する展開が続きます。自分から距離を詰めてロープへ押し込もうとするマウリシオ・ヘレラ。的確なカウンターで応戦するホセ・ベナビデス。どちらも譲らないまま12ラウンド終了のゴングが鳴り響き、勝敗は3人のジャッジにゆだねられます。
採点の結果、3人のジャッジすべてがホセ・ベナビデスを支持。22歳のホセ・ベナビデスが初の世界タイトル挑戦で34歳のマウリシオ・ヘレラに12ラウンド判定勝ちを飾り、全勝のまま世界タイトル奪取に成功しました。敗れたマウリシオ・ヘレラは初防衛に失敗し、無念の王座陥落です。
ホセ・ベナビデスがボディブローを突破口にしてマウリシオ・ヘレラを撃破しましたね。マウリシオ・ヘレラもめっちゃ粘り強く戦ったと思うのですが、パワーと的中率の差が勝敗を分けた印象でした。スーパーライト級は個性的なボクサーがたくさん参戦している激戦区。懐の深い22歳の若きチャンピオンが台風の目になることができれば、ますます盛り上がりそうですね!
マウリシオ・ヘレラ対ホセ・ベナビデスの試合結果
試合結果 | ホセ・ベナビデスの12ラウンド判定勝ち。初の世界戦でタイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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