WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | オマール・ナルバエス(アルゼンチン) 戦績:46戦43勝23KO1敗2分 |
挑戦者 | 井上尚弥(日本) 戦績:7戦全勝6KO |
井上尚弥選手とオマール・ナルバエスの試合内容
2階級制覇を狙う「日本の怪物」井上尚弥選手が、2階級制覇の実績を誇るベテランのオマール・ナルバエスに挑戦する注目のタイトルマッチ。井上尚弥選手は、39歳でチャンピオンに君臨するオマール・ナルバエスを撃破し、プロ8戦目の2階級制覇を達成できるでしょうか?
試合は、ガードを高く構えてフェイントを入れながら飛び込むタイミングを狙うチャンピオンのオマール・ナルバエスに対して、挑戦者の井上尚弥選手がいきなり強烈な右のボディブローを叩き込む展開でスタート。サウスポーのオマール・ナルバエスのみぞおちに突き刺さる強烈なパンチです!
「井上選手は右を中心に攻める作戦かな?しかも、予想より、はるかに強いパンチを打ち込んでるね。よく研究してるなあ。さあ、ナルバエスはどうやって距離を詰めようとするんだろう?」と思っていると、開始30秒、井上尚弥選手の強烈な右ストレートがオマール・ナルバエスのテンプルをとらえ、オマール・ナルバエスの動きが一瞬止まります。
「あ、効いた!」と思った次の瞬間、井上尚弥選手が追撃の右ストレート!オマール・ナルバエスが後ろへゴロンと倒れてしまう衝撃のダウンです。「なぬっ!ナルバエスが倒れちゃったよ。しかも、効いてる。井上選手、めっちゃチャンスだよ」とテンションが急上昇してしまう先制攻撃です!39歳のオマール・ナルバエスはキャリア初のダウンですね。
試合が再開されると、ダウンを奪われたオマール・ナルバエスが反撃しようと距離を詰めます。しかし、井上尚弥選手が力強いパンチを打ち込んで押し返し、迎えた1ラウンド1分。井上尚弥選手の鋭い左フックがオマール・ナルバエスのテンプルをかすり、オマール・ナルバエスがコテンと倒れます。井上尚弥選手がオマール・ナルバエスから2度のダウンを奪う衝撃の幕開けです!
2ラウンドに入ると、オマール・ナルバエスが前進し、左ストレートと右フックを狙います。しかし、井上尚弥選手が鋭い左ジャブとパワフルなコンビネーションブローを駆使して押し返し、主導権を渡しません。井上尚弥選手が攻撃に出ると、オマール・ナルバエスが後退する理想的な展開が続き、迎えた2ラウンド中盤。井上尚弥選手が左フックを叩き込み、3度目のダウンを奪います。
「ナルバエスが反撃しようとして右フックを打った直後、狙いすましたカウンターの左フック。芸術的なパンチだよ。ナルバエスが井上選手の動きに全くついていけないね。すごい展開になってきたなあ。百戦錬磨のナルバエスが八方ふさがりだもん」と目の前に広がる光景に驚きを隠せない管理人。21歳の井上尚弥選手が、39歳のオマール・ナルバエスを圧倒しています!
3度目のダウンを奪った井上尚弥選手は、立ち上がったオマール・ナルバエスに強烈なパンチを浴びせ、フィニッシュを狙います。井上尚弥選手がパワフルなパンチを上下に打ち分け、迎えた2ラウンド残り10秒、井上尚弥選手がオマール・ナルバエスをロープに詰めて、強烈な左ボディブロー!苦悶(くもん)の表情を浮かべたオマール・ナルバエスがリングにヒザから崩れ落ちます。
「うぎゃ!ものすごい角度で突き刺さったね。ナルバエスは戦意を喪失しちゃったかも。決まったかな?」とドキドキしながら、レフェリーのカウントを見守る管理人。結局、オマール・ナルバエスは10カウント以内に立ち上がることができず、勝負あり。井上尚弥選手がオマール・ナルバエスに2ラウンド衝撃のKO勝ちを飾り、2階級制覇を達成しました。
とんでもないドラマが2014年の最後に待っていましたね!日本が誇る「怪物」井上尚弥選手が、アルゼンチンが誇る百戦錬磨のオマール・ナルバエスをスピードとパワーで圧倒しました。井上尚弥選手のボクシングを観戦しながら「すげえ!日本の怪物が覚醒(かくせい)しちゃったよ。強さの次元が違うね。今日のボクシングなら、誰と戦っても勝てる!」と大興奮でした。
井上尚弥選手がポテンシャルをすべて解き放ったと言えばいいのかな?鳥山明さんの名作「ドラゴンボール」に例えると、井上尚弥選手が「スーパーサイヤ人」に変身しちゃったイメージです。マニー・パッキャオが、マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスを圧倒的な強さでリングに沈めたシーンが浮かんでくる「日本の怪物の覚醒」でした。信じられない強さです!
井上尚弥選手が覚醒した要因は、やっぱり、オマール・ナルバエスだと思うんです。強いチャンピオンと戦うことで、集中力と緊張感が極限まで高まり、眠っていた能力や才能、闘争本能が引き出されたと思うんですね。強気のマッチメイクで若き才能を開花させた大橋ジムの皆さんのファインプレーにも特大の拍手です!ファン待望の「日本の至宝」を大事に、大胆に育ててほしいなあ。
百戦錬磨の大ベテランを衝撃のボクシングでリングに沈め、2階級制覇を達成した井上尚弥選手。「2014年のパウンド・フォー・パウンドのトップ10に入る強さだったね。試合内容も試合後のコメントも完璧だったなあ。待ちに待ったスーパースターが誕生した瞬間じゃない?」と21歳の若き2階級制覇チャンピオンに特大の拍手を送った新旧交代劇でした!
井上尚弥選手とオマール・ナルバエスの試合結果
試合結果 | 井上尚弥選手が2ラウンドKO勝ち。世界最短記録となるプロ8戦目で2階級制覇を達成しました。 |