WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | 井上尚弥(日本) 戦績:6戦全勝5KO |
挑戦者 | サマートレック・ゴーキャットジム(タイ) 戦績:20戦16勝5KO4敗 |
井上尚弥選手とサマートレック・ゴーキャットジムの試合内容
プロ6戦目で世界タイトル奪取に成功した井上尚弥選手が、タフなサマートレック・ゴーキャットジムを迎える注目の初防衛戦。試合を重ねるたびに「新しい発見」を届けてくれる日本ボクシング界の超新星はサマートレック・ゴーキャットジムを撃破し、ベルトを守ることができるでしょうか?
試合は、鋭い左ジャブから強烈な右ストレートを打ち込むチャンピオンの井上尚弥選手に対して、挑戦者のサマートレック・ゴーキャットジムが飛び込んでパンチを狙う展開で始まります。サマートレック・ゴーキャットジムは、井上尚弥選手のプレッシャーをかなり感じている印象です。
「サマートレックは立ち上がりからもっと攻めたかったと思うんだけど、井上選手のパンチと動きが速いんで、前に出たくても出られないみたい。井上選手がめちゃめちゃ落ち着いてるね」と感じるオープニングラウンドです。井上尚弥選手は、サマートレック・ゴーキャットジムの動きを確認しながら、確実にポイントを奪う堂々の立ち上がりですね。
2ラウンドに入ると、サマートレック・ゴーキャットジムが思いきりよく飛び込んで強いパンチを打ち込みます。一方、井上尚弥選手は、回転の速いコンビネーションブローで応戦。井上尚弥選手の左ボディブローが理想的な角度で決まっています。サマートレック・ゴーキャットジムのフットワークを奪う左ボディブローが試合のカギになるかもしれませんね。
序盤から井上尚弥選手のペースで進み、迎えた4ラウンド残り40秒。井上尚弥選手が的確なコンビネーションを連打し、最後は右フックでダウンを奪います。サマートレック・ゴーキャットジムはダウンから立ち上がりましたが、井上尚弥選手のスピードに対応できない苦しい状況。あらゆる角度から放たれる井上尚弥選手のパンチがクリーンヒットするシーンが増えてきました。
完璧に試合をコントロールする井上尚弥選手は6ラウンド残り30秒、左ボディブローで2度目のダウンを奪います。「一気に決まるかな?」と思ったのですが、サマートレック・ゴーキャットジムがすさまじい粘りを見せ、井上尚弥選手に食い下がります。試合が終わってもおかしくパンチに耐えながら反撃しようと前進するサマートレック・ゴーキャットジムの気迫が伝わってきますね。
試合終盤は、井上尚弥選手のクリーンヒットがサマートレック・ゴーキャットジムにヒットする展開が続き、迎えた11ラウンド1分すぎ。井上尚弥選手の強烈な右ストレートが決まったところで、レフェリーが試合をストップ。井上尚弥選手がサマートレック・ゴーキャットジムに11ラウンドTKO勝ちを飾り、初防衛に成功しました。
井上尚弥選手がスピード、手数、テクニックのあらゆる要素でサマートレック・ゴーキャットジムを圧倒した試合でしたね。サマートレック・ゴーキャットジムの驚異的な粘りがなければ、もっと早く試合をストップしてもおかしくない内容だったと思います。サマートレック・ゴーキャットジムが弱いわけじゃなくて、井上尚弥選手が強かった初防衛戦でしたね。
21歳と若い井上尚弥選手は将来的にフライ級、スーパーフライ級へ転向することが決定的です。井上尚弥選手に心配な点があるとすれば、ケガと減量苦だけなので、今後はコンディション作りが最も大きな課題になるかもしれませんね。八重樫東選手に勝ったローマン・ゴンサレスと対戦する日が来ると最高だなあ。日本の怪物と世界の怪物。めっちゃ楽しみな「モンスター対決」です!
井上尚弥選手とサマートレック・ゴーキャットジムの試合結果
試合結果 | 井上尚弥選手が11ラウンドTKO勝ち。初防衛に成功しました。 |