WBOインターナショナル・NABF北米スーパーフェザー級王座統一戦

ファン・マヌエル・ロペス対フランシスコ・バルガスの試合内容

2階級制覇の実績を誇る人気ボクサーのファン・マヌエル・ロペスと無敗の快進撃を続けるフランシスコ・バルガスが激突する注目の新旧対決。サバイバルマッチを勝ち抜き、世界タイトル挑戦を引き寄せるボクサーはどちらでしょうか？激闘の幕開けを告げるゴングが鳴り響きます。

試合は、上半身を小刻みに動かしながら鋭い左ジャブを突くフランシスコ・バルガスに対して、サウスポーのファン・マヌエル・ロペスが力強い右ジャブで応戦する展開で始まります。どちらも「次の大きなパンチ」を狙っている印象です。見応えのあるジャブの突き合いですね。

2ラウンドに入ると、フランシスコ・バルガスがプレッシャーを強め、ファン・マヌエル・ロペスがロープを背負う場面が増えます。2ラウンド中盤、フランシスコ・バルガスの強烈な左フックがファン・マヌエル・ロペスのアゴをとらえ、ファン・マヌエル・ロペスの腰が落ちます。

「バルガスがギアを一段上げてきたね。逆に、ファンマ（ファン・マヌエル・ロペス）はロープを背負うと持ち味が消えちゃうなあ。前半のヤマ場がいきなりやってきた感じだね」と思っていると、3ラウンドに入り、火の出るような打ち合いが始まります。お互いにフラフラになりながら強いパンチを連打！残り30秒、フランシスコ・バルガスが強烈な右ストレートを浴びせ、ダウンを奪います。

【Photo:Showtime】

「我慢し続けていたファンマが倒れちゃったね。ダメージはめちゃめちゃ深いよ。打ち続けたバルガスもめっちゃ疲れていると思うけど、ファンマはダメージと疲れの両方だもんな。打ち勝ったバルガスが主導権を握りそうだね」とすさまじい打ち合いにうなってしまう管理人。ファン・マヌエル・ロペスはダウンから立ち上がりましたが、フラフラしています。

試合が再開されると、打ち合って追撃を回避しようとするファン・マヌエル・ロペス。しかし、フランシスコ・バルガスがファン・マヌエル・ロペスに強烈なフックを浴びせ、さらに大きなダメージを与えます。ラウンド終了のゴングが鳴り、コーナーへ戻ろうとするファン・マヌエル・ロペスは体に力が入ってない状態で、立っていることが精一杯の印象です。

「勝負に出たファンマだけど、大きな代償を払っちゃったなあ。4ラウンド、耐え抜けるかな？逆に、バルガスは絶好のチャンスだよ」と思っていると、ファン・マヌエル・ロペス陣営がレフェリーにギブアップを伝え、試合終了。フランシスコ・バルガスがファン・マヌエル・ロペスに3ラウンド終了TKO勝ちを飾り、世界タイトル挑戦へ大きな勝利を手にしました。

フランシスコ・バルガスがファン・マヌエル・ロペスをパワーと手数でねじ伏せた、すさまじい打ち合いでしたね。フランシスコ・バルガス対ファン・マヌエル・ロペスの3ラウンドは「年間最高ラウンド」の候補に入るかもしれません。フランシスコ・バルガスが実力者のファン・マヌエル・ロペスに打ち勝ち、悲願の世界タイトル奪取を引き寄せた名勝負でした。

ファン・マヌエル・ロペス対フランシスコ・バルガスの試合結果