WBO世界バンタム級王座統一戦
チャンピオン | 亀田和毅(日本) 戦績:30戦全勝19KO |
暫定チャンピオン | アレハンドロ・エルナンデス(メキシコ) 戦績:40戦28勝15KO10敗2分 |
亀田和毅選手とアレハンドロ・エルナンデスの試合内容
全勝の快進撃を続けるWBO世界バンタム級チャンピオンの亀田和毅選手がアメリカのシカゴで暫定チャンピオンのアレハンドロ・エルナンデスと激突する王座統一戦。亀田和毅選手はベテランのアレハンドロ・エルナンデスを撃破し、WBOの王座を統一することができるでしょうか?
試合は、チャンピオンの亀田和毅選手がプレッシャーをかけ、鋭い左ジャブを打ち込む展開でスタート。一方、暫定チャンピオンのアレハンドロ・エルナンデスはガードを固めて亀田和毅選手のパンチをブロックし、左ジャブから右ストレートで応戦します。1ラウンドは、お互いに相手の戦力を分析しながら戦っていた印象です。
「亀田選手は予想より足を止めて戦っているね。KOの意気込みを感じる立ち上がりだよ。スピードとリーチは亀田選手にアドバンテージがあるんで、中間距離から積極的にパンチを打ち込んで、一気に主導権を握りたいなあ」と応援に力が入る管理人。アレハンドロ・エルナンデスがめっちゃガードを意識しながら戦っているので、亀田和毅選手の手数がポイントになりそうな雰囲気です。
2ラウンドに入ると、アレハンドロ・エルナンデスが攻撃に転じますが、亀田和毅選手が鋭い左ジャブから右ストレートと左フックを打ち込み、真っ向から応戦。亀田和毅選手は強いパンチを上下に打ち分けることで、アレハンドロ・エルナンデスを押し返します。特に、亀田和毅選手のボディブローが有効ですね。ラウンドが進むにつれて、亀田和毅選手が攻め込む時間が増えてきました。
6ラウンドに入ると、スイッチを繰り返していたアレハンドロ・エルナンデスがサウスポーに切り替え、流れを変えようとします。しかし、亀田和毅選手は距離を詰めることで、サウスポーのメリットを消し、パンチを上下に打ち分けて主導権を渡しません。中盤も亀田和毅選手のペースで進み、迎えた9ラウンド。亀田和毅選手の左目のまぶたから出血が目立つようになります。
カットの影響でしょうか?9ラウンド以降は、アレハンドロ・エルナンデスに攻め込まれる場面が増えた亀田和毅選手。しかし、手数とフットワークを駆使してピンチを乗り切り、主導権を渡すことなく、12ラウンド終了のゴングを迎えます。王座統一戦の勝敗は、3人のジャッジにゆだねられました。
採点の結果、2人のジャッジが亀田和毅選手、1人のジャッジがアレハンドロ・エルナンデスを支持。亀田和毅選手がアレハンドロ・エルナンデスに12ラウンド判定勝ちを飾り、王座統一に成功しました。WBOタイトルを統一した亀田和毅選手は通算3度目の防衛に成功です。
亀田和毅選手が強いパンチを上下に打ち分けてアレハンドロ・エルナンデスを圧倒した試合でしたね。ジャッジの採点は、めちゃめちゃ僅差(きんさ)でしたが、内容は、文句なしに亀田和毅選手の勝利だったと思います。亀田和毅選手が12ラウンドのうち、9ラウンドはポイントを取っていたと思ったので、採点結果がコールされたときは思わず「うそーん!」と叫んでしまいました。
ただ、公式ジャッジの採点が割れたことも事実なので、良い意味で、今後の課題にしてほしいですね。2015年は新たな王座統一戦に向け、持ち味のスピードと手数に磨きをかけて「ブロックの上さえ打たせずに打つボクシング」をもっともっと昇華させてほしいです。しかしまあ、海外で試合をすると、いろいろな試練がありますね。正当な結果に終わって本当によかったです!
亀田和毅選手とアレハンドロ・エルナンデスの試合結果
試合結果 | 亀田和毅選手が12ラウンド判定勝ち。3度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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