WBCシルバー・ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | アミール・カーン(イギリス) 戦績:32戦29勝19KO3敗 |
挑戦者 | デボン・アレキサンダー(アメリカ) 戦績:28戦26勝14KO2敗 |
アミール・カーン対デボン・アレキサンダーの試合内容
2階級制覇を目指すアミール・カーンと2階級制覇の実績を誇るデボン・アレキサンダーが激突するWBCシルバー・ウェルター級タイトルマッチ。最激戦区ウェルター級の世界タイトル戦線に踏みとどまるスピードスターはどちらでしょうか?スピードとテクニックを兼ね備えた両雄の激突です!
試合は、鋭い右ジャブを突きながらプレッシャーをかけるサウスポーのデボン・アレキサンダーに対して、アミール・カーンが距離をキープしながら回転の速い連打で応戦する展開で始まります。アミール・カーンもデボン・アレキサンダーもめちゃめちゃパンチが速いですね。
「おおお!予想より足を止めてパンチを交換してるね。2人とも、かなり積極的だよ。お互いにパンチが当たりそうな雰囲気だなあ」と目の離せない攻防に大興奮の管理人。アミール・カーンはサウスポー対策の左フック、デボン・アレキサンダーは最短距離を走る左ストレートを狙っている印象です。
【Photo:Showtime】
序盤は、アミール・カーンが左ジャブと左フックをリードパンチに使って、デボン・アレキサンダーの前進を止める展開が続きます。デボン・アレキサンダーは、アミール・カーンのパンチがまっすぐ飛んでくるのか、横から飛んでくるか、迷っている印象です。手数の少ないデボン・アレキサンダーが距離を詰めようとしてパンチをもらってしまう、めずらしい展開ですね。
中盤に入ると、デボン・アレキサンダーが右ジャブを使い始め、少しずつリズムが生まれます。デボン・アレキサンダーの特徴である右ジャブのダブルやトリプルを打ち込み、左ストレートにつなげますが、アミール・カーンも負けじと右ストレートのカウンターで応戦。デボン・アレキサンダーがギアを上げても、アミール・カーンはスピード負けすることなく、冷静に対応していますね。
ラウンドが進むに連れて、デボン・アレキサンダーのパンチが当たる場面が増えてきましたが、アミール・カーンが手数で帳消しにする展開が続きます。終盤は、アミール・カーンがアウトボクシングを徹底し、デボン・アレキサンダーの攻撃を封じ込め、試合終了のゴング。世界中のファンが注目したウェルター級サバイバルマッチの勝敗は、3人のジャッジにゆだねられます。
【Photo:Showtime】
採点の結果、3人のジャッジすべてが大差でアミール・カーンを支持。2階級制覇を目指すアミール・カーンが2階級制覇の実績を誇るデボン・アレキサンダーに12ラウンド判定勝ちを飾り、最激戦区ウェルター級のタイトル戦線を左右するサバイバルマッチに勝利しました。
アミール・カーンが頭脳的な攻撃で、デボン・アレキサンダーのテクニックを封じ込めた試合でしたね。1ラウンドのいきなり強振した左フック、2ラウンド以降の左ジャブと左フックを使い分けた攻撃が、デボン・アレキサンダーのリズムを崩し、試合の主導権を引き寄せた印象でした。試合前は「アレキサンダーが有利かな?」と予想していたのですが、アミール・カーンの圧勝でしたね。
難敵のデボン・アレキサンダーを撃破し、タイトル戦線に踏みとどまったアミール・カーン。「カーンは攻撃、攻撃になりすぎないほうが、持ち味を発揮できるのかもしれないね。体がめっちゃ大きくなっているけど、スピードが全く落ちていないところがすごい!」と「イギリスのキング」の進化を実感できる快勝でした。フロイド・メイウェザー戦を実現できるかな?
アミール・カーン対デボン・アレキサンダーの試合結果
試合結果 | アミール・カーンの12ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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