WBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | エリスランディ・ララ(キューバ) 戦績:23戦19勝12KO2敗2分 |
挑戦者 | イシェ・スミス(アメリカ) 戦績:32戦26勝12KO6敗 |
エリスランディ・ララ対イシェ・スミスの試合内容
抜群のテクニックを誇るサウスポーのエリスランディ・ララが、王座返り咲きを目指すイシェ・スミスと激突するWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。2014年5月に実現するはずだった両雄が、7か月の月日を経て、2014年12月に拳を交える因縁の対決です。
当初、エリスランディ・ララとイシェ・スミスは2014年5月に対戦することが決定していました。ところが、エリスランディ・ララが2014年7月のサウル・アルバレス戦を優先し、両雄の対戦は流れてしまいました。因縁の対決に勝利するボクサーは、復活防衛を目指すエリスランディ・ララでしょうか?王座返り咲きを目指すイシェ・スミスでしょうか?
試合は、ガードを固めて距離を詰め、強烈なボディブローを叩き込む挑戦者のイシェ・スミスに対して、チャンピオンのエリスランディ・ララが鋭い右ジャブから左ストレートのワンツーを打ち込み、突き放そうとする展開で始まります。エリスランディ・ララのパンチがめっちゃシャープです!
【Photo:Showtime】
「スミスは、ララのカウンターを警戒しているのかな?わざとパンチを出さずに距離を詰めてる感じだね。ボディ狙いはナイス作戦じゃない?ララが突き放せるか、スミスが詰められるかのわかりやすい試合になりそうだぞ」と序盤の攻防に注目する管理人。イシェ・スミスが射程圏内に入るまで、全くパンチを出しませんね。思いきった作戦で勝負しています。
1ラウンド終了直後、口論になり、イシェ・スミスがエリスランディ・ララに詰め寄る緊迫のオープニングラウンド。2ラウンドに入ると、イシェ・スミスがジャブを使い始めます。エリスランディ・ララはいつもより強い左ストレートを打ち込んで応戦。エリスランディ・ララの左ストレートとイシェ・スミスの左ボディブローが印象的な序盤の攻防です。
4ラウンドに入ると、イシェ・スミスがプレッシャーを強めます。しかし、エリスランディ・ララがフットワークとブロッキングを駆使してパンチを回避。イシェ・スミスはクリンチのときに強引にボディブローを連打するなど、かなりダーティな攻撃が目立ちます。試合前の挑発や1ラウンドの口論が火種になっているのかな?かなりイライラしながら戦っている印象です。
イシェ・スミスは終盤に入ってもエリスランディ・ララにプレッシャーをかけますが、エリスランディ・ララがフットワークとブロッキングを使ってクリーンヒットを回避するシーンが続きます。エリスランディ・ララが的確なパンチでポイントを積み重ねる展開が続き、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジにゆだねられます。
採点の結果、3人のジャッジすべてが大差でエリスランディ・ララを支持。エリスランディ・ララがイシェ・スミスに12ラウンド判定勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。サウル・アルバレスにノンタイトルマッチで敗れたエリスランディ・ララですが、見事な復活です!
エリスランディ・ララのテクニックが、イシェ・スミスの気迫を上回った試合でしたね。イシェ・スミスのボディ攻撃はナイスな作戦だと思ったのですが、連打につなげることができず、エリスランディ・ララの動きを止めることはできなかった印象です。改めて「ララのテクニックと駆け引きは最高だね」と感じたエリスランディ・ララの復活防衛でした。
エリスランディ・ララ対イシェ・スミスの試合結果
試合結果 | エリスランディ・ララの12ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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