WBA世界クルーザー級タイトルマッチ
チャンピオン | デニス・レベデフ(ロシア) 戦績:27戦25勝19KO2敗 |
挑戦者 | パベル・コロジー(ポーランド) 戦績:33戦全勝18KO |
デニス・レベデフ対パベル・コロジーの試合内容
クルーザーで異色の輝きを放つWBAチャンピオンのデニス・レベデフが初の世界タイトル挑戦のチャンスを手にした全勝のパベル・コロジーを迎えた3度目の防衛戦です。強打を誇るサウスポーのデニス・レベデフか?全勝の快進撃を続けるパベル・コロジーか?ハードパンチャーとテクニシャンの激突は衝撃の結末を迎えました!
試合は、頭の位置を小刻みに変え、フェイントを入れながら飛び込むタイミングを狙うチャンピオンのデニス・レベデフに対して、挑戦者のパベル・コロジーが左右に大きく動きながら距離をキープしようとする展開で始まります。パベル・コロジーの試合をフルマッチで観戦する機会は今回が初めて。立ち上がりだからかな?めちゃめちゃ慎重なボクシングですね。
「コロジーの左ジャブと右ストレートはめっちゃ伸びるんで、もっと手数を増やしたほうがレベデフは戦いづらいと思うんだけど、あまりパンチを打たないね。何か作戦があるのかな?」とパベル・コロジーのボクシングに注目する管理人。パベル・コロジーがあまりパンチを出さないので、デニス・レベデフが正面から積極的に距離を詰めようとしていますね。
立ち上がりこそ、デニス・レベデフが長身で懐の深いパベル・コロジーを警戒している印象でしたが、1ラウンド中盤以降はプレッシャーを強めて得意の左ストレートを打ち込みます。デニス・レベデフのパンチが当たることはありませんでしたが、パベル・コロジーがプレッシャーを感じて、必要以上に距離を取っている印象のオープニングラウンドでした。
2ラウンドに入ると、デニス・レベデフがさらにプレッシャーを強め、積極的に距離を詰めて、左ストレートを連打します。一方、パベル・コロジーは左右に大きく動きながらパンチをかわすことが精一杯。2ラウンド中盤には、デニス・レベデフの右フックがパベル・コロジーにヒットします。
「あっという間に一方的な展開になってきたね。コロジーはパンチを出しながら動かないと、レベデフの突進は止まらないんじゃないかな?鋭いワンツーを持っているのに、もったいないなあ」と思っていると、2ラウンド残り1分、デニス・レベデフの左フックがパベル・コロジーのアゴを直撃し、パベル・コロジーがリングに崩れ落ちます!
思わず「うぎゃ、すごいパンチ!」と叫んでしまう破壊力です!ダウンしたパベル・コロジーは必死に立ち上がりましたが、意識がもうろうとしている状態を確認したレフェリーが試合をストップし、勝負あり。デニス・レベデフがパベル・コロジーに2ラウンドKO勝ちを飾り、3度目の防衛に成功しました。敗れたパベル・コロジーは無念のプロ初黒星です。
デニス・レベデフのパワーがパベル・コロジーのテクニックを圧倒的に上回った試合でしたね。全勝のパベル・コロジーに何もさせず、期待以上のKOで締めくくった快勝だったと思います。デニス・レベデフ陣営はギレルモ・ジョーンズにリベンジしたい意向を表明していますが、同じ再戦なら、マルコ・フック戦が観戦したいです。どちらと再戦しても、次は勝てそうな気がします!
デニス・レベデフ対パベル・コロジーの試合結果
試合結果 | デニス・レベデフが2ラウンドKO勝ち。3度目の防衛に成功しました。 |