WBO世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ) 戦績:3戦2勝1KO1敗 |
挑戦者 | チョンラターン・ピリヤピニョー(タイ) 戦績:53戦52勝33KO1敗 |
ワシル・ロマチェンコ対チョンラターン・ピリヤピニョーの試合内容
プロ3戦目で世界タイトル奪取に成功したWBO世界フェザー級チャンピオンのワシル・ロマチェンコが、プロ50戦以上のキャリアを誇るチョンラターン・ピリヤピニョーを迎える初防衛戦。オリンピック2連覇を飾り、プロのリングでも世界タイトルを獲得したワシル・ロマチェンコの初防衛戦は、中盤に不測の事態が待っていました。
試合は、ガードを高く構えて、距離が詰まると強打を叩き込もうとする挑戦者のチョンラターン・ピリヤピニョーに対して、チャンピオンのワシル・ロマチェンコが小刻みにポジションを変えながら鋭いパンチを上下に打ち分ける展開で始まります。ワシル・ロマチェンコのボディブローがめっちゃ効果的で、チョンラターン・ピリヤピニョーがボディを露骨に嫌がっていますね。
「ロマチェンコがスピードでチョンラターンを圧倒しているね。パンチのスピードも動きのスピードもロマチェンコが段違いだよ。うーん、チョンラターンはどうやって攻めるんだろう?」と序盤の攻防に注目する管理人。サウスポーのワシル・ロマチェンコが鋭い右ジャブでチョンラターン・ピリヤピニョーを完璧にコントロールしています。
【Photo:HBO】
チョンラターン・ピリヤピニョーは必死に前進を続けてパンチを打ち込もうとするのですが、ワシル・ロマチェンコが手数とスピードで圧倒し、主導権を渡しません。完璧に試合をコントロールするワシル・ロマチェンコは4ラウンド終盤、右フックから左フックを顔面に叩き込み、チョンラターン・ピリヤピニョーがダウン!ワシル・ロマチェンコが鮮やかな攻撃でダウンを奪いました。
「いやー、完全にロマチェンコのペースになっちゃったね。チョンラターンはどうやって反撃すればいいんだろう?ロマチェンコ、全くスキがないよ」とワシル・ロマチェンコに大きな拍手を送る管理人。試合の興味は「ロマチェンコがKO防衛できるかな?」に絞られてきました。
ところが、7ラウンド開始直後、ワシル・ロマチェンコが左手に違和感を感じたのか、全く左のパンチを打たなくなってしまいます。距離をキープしながら左手を何度もブラブラと振るワシル・ロマチェンコ。どうやら、左手首の状態を確認しているようです。パンチを打ったときに痛めてしまったのかもしれませんね。チョンラターン・ピリヤピニョーにとって、大逆転のチャンスです。
【Photo:HBO】
しかし「アマチュア史上最高のテクニシャン」の呼び声が高いワシル・ロマチェンコは、右手一本で試合をコントロール。鋭い右ジャブで突き放しながら、チョンラターン・ピリヤピニョーが距離を詰めようとするタイミングで、的確な右アッパーと右フックを打ち込みます。
「なんじゃ、そりゃ!ロマチェンコ、すげえ!しかも、パンチがめっちゃキレてるよ」とワシル・ロマチェンコに特大の拍手を送る管理人。左手を痛めてしまったワシル・ロマチェンコですが、チョンラターン・ピリヤピニョーに主導権を渡すことなくアクシデントを乗り切り、12ラウンド終了のゴングを迎えます。
採点の結果、3人のジャッジすべてが大差でワシル・ロマチェンコを支持。ワシル・ロマチェンコが驚異のテクニックを披露し、12ラウンド判定勝ちで初防衛に成功しました。「ロマチェンコのポテンシャルってすごいなあ。将来『伝説の初防衛戦』って呼ばれるかもしれないね」と思わずにいられない圧巻の勝利でした。痛めた左手が早く治りますように。次戦もめっちゃ楽しみです!
ワシル・ロマチェンコ対チョンラターン・ピリヤピニョーの試合結果
試合結果 | ワシル・ロマチェンコが12ラウンド大差の判定勝ち。初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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