IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | キコ・マルチネス(スペイン) 戦績:35戦31勝23KO4敗 |
挑戦者 | カール・フランプトン(イギリス) 戦績:18戦全勝13KO |
キコ・マルチネス対カール・フランプトンの再戦の試合内容
IBF世界スーパーバンタム級チャンピオンのキコ・マルチネスと全勝チャレンジャーのカール・フランプトンが1年7か月ぶりに激突する注目の再戦。初戦でTKO負けを喫したキコ・マルチネスがリベンジを果たし、王座を防衛するのでしょうか?それとも、カール・フランプトンが連勝を飾り、悲願の世界タイトル奪取に成功するのでしょうか?決戦を告げるゴングが鳴り響きます!
試合は、頭を振りながら左ジャブを突き、距離を詰めようとするチャンピオンのキコ・マルチネスに対して、挑戦者のカール・フランプトンが左ジャブを連打しながら距離をキープし、カウンターを狙う展開で始まります。初戦と同じく「どっちの距離で戦うか」が勝敗を左右しそうな雰囲気です。
2ラウンドに入ると、キコ・マルチネスがプレッシャーを強め、強引に得意のフックを狙います。一方のカール・フランプトンは1ラウンドより踏ん張って、右ストレートのカウンターで応戦。キコ・マルチネスのフックもカール・フランプトンの右ストレートも当たりそうな距離で戦っています。手数、動き、駆け引きのすべてが楽しい立ち上がりです。
3ラウンドに入ると、カール・フランプトンが、キコ・マルチネスが飛び込んでくるタイミングでアッパーを突き上げます。さらに、カール・フランプトンは右ストレートの連打し、パンチを打ち込むことで、キコ・マルチネスの前進を食い止めます。強いパンチで食い止めて、すぐにポジションを変えるカール・フランプトンのボクシングが目立ちますね。
「初戦と同じような流れになってきたね。マルチネスは正直なボクサーだけど、もう少しフェイントを入れたり、頭を振ったりしたいなあ。フランプトンの右ストレートがまともに当たりそうな雰囲気だよ」と思っていると、5ラウンド残り20秒、カール・フランプトンの右ストレートがクリーンヒットし、キコ・マルチネスがダウン!狙い通りのパンチでダウンを奪いましたね。
6ラウンドに入ると、ダウンを奪われたキコ・マルチネスがポイントを奪い返すため、プレッシャーを強めます。しかし、カール・フランプトンが距離をキープしながら的確なパンチを打ち込み、キコ・マルチネスの強打を空回りさせます。パンチの的中率に大きな差が生まれていますね。
終盤は、キコ・マルチネスが被弾を覚悟で逆転を狙いますが、カール・フランプトンが的確なパンチでダメージを与え、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。将来は3人のジャッジにゆだねられ、結果は3人のジャッジすべてがカール・フランプトンを支持。カール・フランプトンがキコ・マルチネスに再戦で連勝を飾り、悲願の世界タイトル奪取に成功しました。
カール・フランプトンがボクシングの幅を見せつけて、ファイターのキコ・マルチネスを圧倒した試合でしたね。カール・フランプトンは決して体格的に恵まれているわけじゃないと思うのですが、ボクシングの幅が広く、パンチを当てる技術がすごいです!まだまだ強くなりそうな「ポテンシャルの高さ」がたまりません。戦う姿勢もめっちゃプロ向きですね!
一方、敗れたキコ・マルチネスにも拍手を送りたいです。意を決して敵地に乗り込み、連敗を喫してしまいましたが、最後まで逆転を目指す姿勢がめっちゃ男前でした。ボクシングはワンパンチでひっくり返せるスポーツなので、キコ・マルチネスのような、あきらめない姿は美しいですね!お互いの誇り高いファイトに大きな拍手を送った再戦でした。
キコ・マルチネス対カール・フランプトンの再戦の試合結果
試合結果 | カール・フランプトンが12ラウンド判定勝ち。再戦も勝利を飾り、世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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