WBCシルバー・スーパーライト級タイトルマッチ

ルーカス・マティセ対ロベルト・オルティスの試合内容

王座返り咲きを目指すルーカス・マティセが、無敗のロベルト・オルティスと対戦する注目の上位ランカー対決。スーパーライト級を代表する強打者のルーカス・マティセは、攻防兼備のロベルト・オルティスを撃破し、世界タイトル挑戦へ近づくことができるでしょうか？

試合は、ガードを高く構えて距離をキープし、左ジャブを連打するロベルト・オルティスに対して、ルーカス・マティセが左ジャブを上下に打ち分けながら、右ストレートと左右のフックで応戦する展開で始まります。ルーカス・マティセの左ジャブが目立つオープニングラウンドです。

「マティセが丁寧に左ジャブを打ち込んでいるね。オルティスはちょっとプレッシャーを感じているかな？プレッシャーで下がるにしてもパンチを出しながら下がらないと、マティセが一気に踏み込んでくるよ。どっちが主導権を握るかな？」と立ち上がりの攻防に注目する管理人。ルーカス・マティセが距離を探りながら、丁寧に戦っている姿が印象的な1ラウンドです。

【Photo:Showtime】

2ラウンドに入ると、ルーカス・マティセがプレッシャーを強め、両雄の距離が詰まります。ロベルト・オルティスは左ジャブで突き放そうとしていますが、ルーカス・マティセがブロックしながら、前進していますね。ロベルト・オルティスは左ジャブだけでなく、強いパンチを打ち込んで、ルーカス・マティセの前進を止めたいところです。

「マティセがオルティスの左ジャブを気にせず突っ込んでくるね。オルティスはアッパーを打ちたいなあ。オルティスが食い止められないと、マティセが一気に主導権を握りそうな雰囲気だね」と思っていると、2ラウンド残り30秒、ルーカス・マティセが左ボディブローを叩き込み、ロベルト・オルティスがリングにヒザを突きます。

「オルティスの右に合わせた絶妙な左ボディブローだね。あら？見た目より効いてるかも」と思っていると、レフェリーが10カウントして、勝負あり。王座返り咲きを目指すルーカス・マティセが無敗のロベルト・オルティスに2ラウンドKO勝ちを飾り、上位ランカー対決に快勝しました。

【Photo:Showtime】

ルーカス・マティセがロベルト・オルティスを問題なく退けた試合でしたね。簡単に言うと「格の違い」が出た内容だったと思います。ロベルト・オルティスはもっとできるボクサーだと思うのですが、何もできないまま負けちゃいました。ダウンから試合終了までの表情をチェックすると、気持ちで負けていたのかもしれませんね。熱戦を期待していたので、ちょっと残念だったなあ。

一方、勝利を手にしたルーカス・マティセは相変わらずの強さでした。チャンスさえめぐってくれば、いつでも世界タイトルに挑戦できそうなコンディションですね。ルーカス・マティセは対戦相手を選ぶタイプじゃないので、ビッグマッチの期待感がハンパないです。スーパーライト級のビッグマッチのカギを握るボクサーは、ルーカス・マティセかもしれませんね。

無敗の上位ランカーに全く寄せつけず、存在感をアピールしたルーカス・マティセ。「一度負けちゃったけど、もう一度戦えば、ダニー・ガルシアに勝てるチャンスは十分にあるんじゃないかな？個人的には、エイドリアン・ブローナーと戦ってほしいなあ。禁断のルスラン・プロボドニコフ戦も観戦したい！」と夢が広がるルーカス・マティセの圧勝でした。やっぱり強いなあ。

ルーカス・マティセ対ロベルト・オルティスの試合結果