IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦
IBFランキング5位 | ミラン・メリンド(フィリピン) 戦績:32戦31勝12KO1敗 |
IBFランキング8位 | サウル・フアレス(メキシコ) 戦績:23戦20勝11KO3敗 |
ミラン・メリンド対サウル・フアレスの試合内容
2度目の世界タイトル挑戦を目指すミラン・メリンドと悲願の世界タイトル挑戦を目指すサウル・フアレスが激突するIBF世界ライトフライ級の挑戦者決定戦。チャンピオンのハビエル・メンドーサに挑戦する権利をつかみとるボクサーはどちらでしょうか?
試合は、真っ向からプレッシャーをかけながらパンチを強振するミラン・メリンドに対して、サウル・フアレスがポジションを変えながら、鋭い左ジャブを連打する展開で始まります。強打のミラン・メリンドと手数のサウル・フアレス。予想どおりの立ち上がりですね。
序盤は、サウル・フアレスが鋭い左ジャブからコンパクトな右ストレートを打ち込む展開が続きます。ミラン・メリンドはサウル・フアレスのフットワークに戸惑いながらも、ときどき強いパンチを打ち込んでいます。手数は少ないけど、一発が強烈なミラン・メリンド。パワーはないけど、手数で圧倒しているサウル・フアレス。採点が分かれそうな雰囲気ですね。
4ラウンドに入ると、サウル・フアレスが自分からプレッシャーをかけて、ミラン・メリンドを手数で封じ込めようとする作戦に切り替えます。サウル・フアレスはミラン・メリンドの動きに慣れてきたのかもしれませんね。前に出ながら、ミラン・メリンドのパンチをかわしています。
一方、ミラン・メリンドはサウル・フアレスが飛び込んでくるタイミングでカウンターを狙います。試合が進むにつれて、左ジャブから右ストレートやフックを打ち込むシーンが増えてきました。ただし、サウル・フアレスがすぐに離れるので、連打につなげることができません。
終盤に入っても、パワーのミラン・メリンド、手数のサウル・フアレスという主導権争いが続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。採点の結果、3人のジャッジすべてがミラン・メリンドを支持。地元フィリピンのファンの声援に後押しされたミラン・メリンドがサウル・フアレスに12ラウンド判定勝ちを飾り、世界タイトル挑戦権を獲得しました。
素人ファンは「めっちゃ接戦だったと思うけど、決定打がほとんどなかったんで、フアレスの手数を支持しているジャッジが多いんじゃないかな?」と思っていたので、3人のジャッジがすべてミラン・メリンドを支持した結果はすごく驚きました。118対111は、さすがに気の毒ですね。手数重視のボクサーが敵地で勝利することの難しさを改めて感じた挑戦者決定戦でした。
ミラン・メリンド対サウル・フアレスの試合結果
試合結果 | ミラン・メリンドの12ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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