WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | 内山高志(日本) 戦績:22戦21勝17KO1分 |
挑戦者 | イスラエル・ペレス(アルゼンチン) 戦績:30戦27勝16KO2敗1分 |
内山高志選手とイスラエル・ペレスの試合内容
1年の沈黙を破り「KOダイナマイト」内山高志選手がリングへ戻ってきました!個性豊かな世界チャンピオンが君臨するスーパーフェザー級。抜群の安定感を誇るWBAチャンピオンの内山高志選手は「アルゼンチンの暴れ馬」イスラエル・ペレスを撃破し、9度目の防衛に成功することができるでしょうか?復活のリングで存在感をアピールしたい内山高志選手のボクシングに注目です!
試合が始まると、挑戦者のイスラエル・ペレスが飛び出し、あいさつ代わりの左フック。チャンピオンの内山高志選手は冷静にブロックして、フェイントを入れながら左ジャブを上下に打ち分けます。イスラエル・ペレスは力いっぱい右ストレートを打ち込む、迷いのないボクシングですね。
「ペレスが立ち上がりから倒そうとしているね。体ごとぶつかって、もっとラフにゴリゴリ攻めてくると思ったけど、技術も高いなあ。上下のパンチの打ち分けがめっちゃうまいよ。しかも、パンチが強い!でも、内山選手は冷静に戦っているね。お互いのパンチが当たりそうな距離だなあ」と立ち上がりの攻防に大興奮の管理人。挑戦者のイスラエル・ペレスがめっちゃ積極的ですね。
3ラウンドに入ると、イスラエル・ペレスがものすごいラッシュで勝負に出ます。イスラエル・ペレスは後半勝負を全く考えていないですね。序盤からエンジン全開で「飛ばせるだけ飛ばす作戦」です。内山高志選手は、イスラエル・ペレスのパンチを丁寧にブロックしながら、ボディブローを中心に強打で応戦。イスラエル・ペレスは相打ち覚悟ですが、内山高志選手がめっちゃ冷静ですね。
「ペレスの覚悟を決めた攻撃はすごいなあ。でも、さすがは内山選手。相打ち覚悟で乱打戦に巻き込みたいペレスを冷静にコントロールしてるね。ペレスは前へ出ると強いけど、後ろへ下がると持ち味が消えちゃうんで、もう少し手数を増やしてパンチで後退させたいなあ」と内山高志選手の攻撃に注目する管理人。内山高志選手はいつもより慎重に、冷静に戦っている印象です。
左ジャブで誘いながら、イスラエル・ペレスの攻撃を待って、パンチを打ち込むスペースを探す内山高志選手。5ラウンド終盤に入ると、強烈な右ストレートを打ち始め、6ラウンドは自分からプレッシャーをかけて、イスラエル・ペレスを後退させます。一方、オーバーペースを覚悟で序盤から飛ばしていたイスラエル・ペレスはスタミナの消耗が激しく、動きが鈍ってきましたね。
「ペレスは内山選手のパンチに耐え切れなくなってきたね。でも、あきらめず一発にかける闘志はすごいよ。内山選手は右ストレートから左ボディブローへつなげてペレスの心を折りたいなあ」と思っていると、9ラウンド1分すぎ、内山高志選手が強烈な右ストレートを連打!イスラエル・ペレスは必死にブロックしますが、ダメージの影響で、体がフラフラしていますね。
パンチを打つスペースを消すため、くっつこうとするイスラエル・ペレスですが、内山高志選手が強烈な左ボディブローを突き刺し、休む時間と場所を与えません。「理想的な攻撃!ペレスの心が折れそうだね。上(顔面)も下(ボディ)もめっちゃ効いてる!どっちでも倒せるよ」と内山高志選手に大きな拍手を送る管理人。イスラエル・ペレスは限界ギリギリで戦っていますね。
「10ラウンドでフィニッシュできそうな雰囲気だね。ペレスの大きなパンチにだけ気をつけて、KOしてほしいなあ」と思っていると、イスラエル・ペレス陣営が突然のギブアップ宣言。内山高志選手がイスラエル・ペレスに9ラウンド終了TKO勝ちを飾り、9度目の防衛に成功しました。
帰ってきた「KOダイナマイト」内山高志選手!2015年は王座統一戦の実現なるか?
内山高志選手がイスラエル・ペレスの猛攻を冷静にかわして、徐々にダメージを与えた見事な防衛戦でしたね。結果的に、イスラエル・ペレスのギブアップで終わりましたが、ディフェンスの甘いボクサーなら、立ち上がりのイスラエル・ペレスの猛攻に巻き込まれていたかもしれません。内山高志選手の冷静な試合運びと強固なガードが印象に残る1年ぶりの防衛戦でした。
イスラエル・ペレスのパンチが予想以上に強く、内山高志選手がディフェンスを大事に戦ったこともあって、正直なところ、内山高志選手のポテンシャルを考えると「まだ本調子じゃないのかな?」と感じました。本調子の内山高志選手なら、体にパンチを当てながらリズムを作るタイプのイスラエル・ペレスに、あれだけガードの上を打たせていないと思うんですよ。
もっと早い時間帯で反撃に転じて前進を食い止め、パンチで後退させて、持ち味を消していたと思うんですね。もちろん、久しぶりの防衛戦だったので、試しながら戦った部分もたくさんあったと思います。逆に言うと、本調子じゃなくても、オーバーペースを覚悟で勝負した強打のイスラエル・ペレスに一度も主導権を渡さずギブアップさせるわけですから、やっぱり強いなあ。
イスラエル・ペレスは12ラウンドのボクシング勝負をすると、内山高志選手に勝てないとわかっていたと思うんですね。だからこそ、オーバーペースを覚悟でKOを狙ったと思うんです。ボクシングはラフな部分もありましたが、挑戦者として、すごく好感の持てる姿勢でしたね。決死の挑戦者を真っ向勝負で押し返した内山高志選手。穴がないと言いますか、安定感がすごいですね。
盤石(ばんじゃく)のボクシングで9度目の防衛に成功した内山高志選手。「見た目がきれいなボクシングじゃないけど、ペレスは世界チャンピオンになってもおかしくない実力者だよ。内山選手が強すぎて、ペレスが弱く見えちゃうところがすごいなあ」と思ってしまう内山高志選手の復活防衛でした。2015年は待望の王座統一戦を激しく期待です!実現してほしいなあ。
内山高志選手とイスラエル・ペレスの試合結果
試合結果 | 内山高志選手が9ラウンド終了TKO勝ち。1年ぶりのリングで9度目の防衛に成功しました。 |