WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン | ジェシー・バルガス(アメリカ) 戦績:24戦全勝9KO |
挑戦者 | アントン・ノビコフ(ロシア) 戦績:29戦28勝10KO1無効試合 |
ジェシー・バルガス対アントン・ノビコフの試合内容
全勝で世界タイトル奪取に成功した若きチャンピオンのジェシー・バルガスが、初の世界タイトル挑戦に燃えるサウスポーのアントン・ノビコフを迎えた無敗対決。ジェシー・バルガスの初防衛か?アントン・ノビコフの初戴冠か?楽しみなテクニシャン対決の幕が開けます!
試合は、上半身を振りながら前後に動き、右ジャブから左ストレートを狙う挑戦者のアントン・ノビコフに対して、チャンピオンのジェシー・バルガスは鋭い左ジャブから右ストレートのワンツーで応戦。どちらも手数が多く、パンチがめちゃめちゃコンパクトですね。
「バルガスも速いけど、ノビコフも速いね。お互いに立ち上がりからめちゃめちゃ手数が多いよ。名勝負になるかもしれないなあ」と激しい主導権争いに大興奮の管理人。ジェシー・バルガスもアントン・ノビコフもワンツーだけじゃなく「3、4、5」とパンチがスムーズに続きますね。
【Photo:HBO】
3ラウンドに入ると、アントン・ノビコフがプレッシャーを強め、上下にパンチを打ち分けながら前進します。一方、ジェシー・バルガスは距離をキープしながら回転の速い連打で応戦。アントン・ノビコフの左ボディブローがみぞおちに決まっています。ジェシー・バルガスが距離を取るシーンが目立つようになってきました。お互い、ものすごい手数です!
「ノビコフのボディブローが有効だよ。バルガスは明らかに嫌がってるもん。ノビコフは苦しいと思うけど、もっと攻め込みたいなあ」と思っていると、5ラウンド開始30秒、ジェシー・バルガスのコンパクトな右ストレートがアントン・ノビコフの顔面をとらえ、アントン・ノビコフの腰が落ちます。ジェシー・バルガスの見事なカウンターが決まりましたね。
中盤に入ると、アントン・ノビコフが我慢して懐へ飛び込み、強烈なボディブローを突き上げます。一方、ジェシー・バルガスはボディブローの影響でしょうか?距離を取って休もうとするため、手数が減ってしまいます。どちらも苦しい攻防が続いていますが、アントン・ノビコフの攻める姿勢のほうが好印象です。体力的にかなり苦しい状態で、一生懸命パンチを集めています。
終盤は、前進するアントン・ノビコフに対して、ジェシー・バルガスが回転の速い連打で応戦。お互いに最後の最後までパンチを出し続ける我慢比べが続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。大熱戦となった無敗対決の勝敗は、3人のジャッジにゆだねられます。
結果は、3人のジャッジすべてが大差でジェシー・バルガスを支持。ロシア出身のアントン・ノビコフがアメリカへ乗り込み、ジェシー・バルガスを苦しめた名勝負は、予想外の結末を迎えました。ジェシー・バルガスは12ラウンド判定勝ちを飾り、初防衛に成功です。
うそーん!かなり接戦だったと思ったのですが、3人のジャッジすべてが大差でジェシー・バルガスを支持する予想外の採点結果でした。試合後、無念の表情を浮かべたアントン・ノビコフがめっちゃ気の毒でしたね。逆に言うと、ジェシー・バルガスは苦戦を乗り越え、大きな財産になったと思います。「名勝負だったのに、後味が悪い終わり方になっちゃったなあ」と感じた無敗対決でした。
ジェシー・バルガス対アントン・ノビコフの試合結果
試合結果 | ジェシー・バルガスが12ラウンド判定勝ち。初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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