IBF世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | ケル・ブルック(イギリス) 戦績:33戦全勝22KO |
挑戦者 | ジョ・ジョ・ダン(ルーマニア) 戦績:36戦34勝18KO2敗 |
ケル・ブルック対ジョ・ジョ・ダン(イオナット・ダン・イオン)の試合内容
IBF世界ウェルター級チャンピオンのケル・ブルックが地元イギリスにジョ・ジョ・ダン(イオナット・ダン・イオン)を迎える注目の初防衛戦。ウェルター級はフロイド・メイウェザーがWBAスーパーとWBC、マニー・パッキャオがWBOの世界タイトルを保持しています。メガマッチを目指すケル・ブルックはジョ・ジョ・ダンを撃破し、対抗王者の存在感をアピールできるでしょうか?
試合は、小刻みに上半身を動かしながら飛び込むタイミングを狙う挑戦者のジョ・ジョ・ダンに対して、チャンピオンのケル・ブルックはガードを高く上げ、ドッシリと構えながらワンツーを打ち込む展開で始まります。地元ファンの大声援を受けるケル・ブルックが、サウスポーのジョ・ジョ・ダンの動きをよく見ながら戦っていますね。
「ブルックの右ストレートの的中率がすごいなあ。左ジャブもめっちゃスムーズだよ。サウスポーは得意なのかな?」と思っていると、2ラウンド30秒、ケル・ブルックが強烈な右ストレートを叩き込み、ジョ・ジョ・ダンの動きが止まります。素早く攻撃へシフトしたケル・ブルックは追撃の右アッパー!ケル・ブルックがジョ・ジョ・ダンからダウンを奪います。
【Photo:Sky Sports】
「うわっ!最初の右ストレートがめっちゃ強烈だったね。強く打つと、ものすごい破壊力だなあ」とケル・ブルックに大きな拍手を送る管理人。ケル・ブルックは、立ち上がったジョ・ジョ・ダンにコンパクトな右ストレートを浴びせ、2度目のダウンを奪います。地元ファンの大声援を受けるケル・ブルックが2ラウンドに2度のダウンを奪い、いきなり主導権を握りました!
フットワークが使えなくなったジョ・ジョ・ダンは体を密着させて、何とか連打を狙いますが、ケル・ブルックがブロックとクリンチを使い分け、反撃のチャンスを与えません。「ブルックはフィジカルがめっちゃ強いね。ダンは八方ふさがりになってきたなあ」と思い始めた4ラウンド残り30秒。ケル・ブルックがパンチを連打して、3度目のダウンを奪います。
「あああ、ストップしたほうがいいんじゃないかな?」とジョ・ジョ・ダンのダメージを確認する管理人。足に力が入っていない印象です。しかし、レフェリーの判断は試合続行。4ラウンド終了間際、今度は、ケル・ブルックの左フックがさく裂し、4度目のダウン!パンチを浴びたジョ・ジョ・ダンは体を支えることができず、倒れたあと、一回転してしまいます。
「これ以上、続けると、あぶないよ。もうストップしてほしいなあ」と思っていると、ジョ・ジョ・ダンのセコンドがギブアップを申し入れて、勝負あり。ケル・ブルックがランキング1位のジョ・ジョ・ダンから4度のダウンを奪う快勝で、IBF世界ウェルター級タイトルの初防衛に成功しました。会場に集ったイギリスのファンはケル・ブルックの勝利に大喜びです。
ケル・ブルックがパワー、テクニック、スピードのあらゆる要素でジョ・ジョ・ダンを圧倒しましたね。カナダを主戦場にしているジョ・ジョ・ダンは、アメリカでも試合をしていて、北米での評価が高い好戦的なサウスポーです。広いスタンスから前後のフットワークでリズムを作って攻撃するスタイルは、ビクター・オルティスにちょっと似てるかな?悪いボクサーじゃないと思うんですよ。
そんなわけで、試合前は「ブルックは意外と苦戦するんじゃないかな?」と予想していました。ところがどっこい、ジョ・ジョ・ダンが何もできないじゃないですか!ケル・ブルック、すごいなあ。「サウスポーは全く苦手じゃなさそうだね。5月の防衛戦をクリアして、秋にビッグマッチを実現してほしいなあ」と期待が高まるケル・ブルックの快勝でした!
ケル・ブルック対ジョ・ジョ・ダン(イオナット・ダン・イオン)の試合結果
試合結果 | ケル・ブルックの4ラウンド終了TKO勝ち。 |