IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | カール・フランプトン(イギリス) 戦績:19戦全勝13KO |
挑戦者 | クリス・アバロス(アメリカ) 戦績:27戦25勝19KO2敗 |
カール・フランプトン対クリス・アバロスの試合内容
全勝チャンピオンのカール・フランプトンが北アイルランドに凱旋(がいせん)して、タフなクリス・アバロスを迎える初防衛戦。激戦区スーパーバンタム級のビッグマッチを切望するカール・フランプトンはクリス・アバロスを撃破し、熱狂するファンの期待に応えることができるでしょうか?
試合は、左ジャブを軽く突きながらパンチを強振するタイミングを狙う挑戦者のクリス・アバロスに対して、チャンピオンのカール・フランプトンが一定の距離をキープしながら左ジャブを突き、左フックと左ストレートを打ち込む展開で始まります。敵地に乗り込んだクリス・アバロスはクリンチ際にパンチを打ち込み、チャンピオンのリズムを崩そうとしていますね。
「アバロスはハートが強いなあ。リズムを崩して、打撃戦に持ち込む作戦はナイスだよ。でも、フランプトンはあまり気にしていない感じだね。アバロスはできるだけ体が密着する時間を増やして、フランプトンが嫌がるボクシングで勝負したいなあ」と立ち上がりの攻防に興味津々の管理人。カール・フランプトンは冷静に対応しながら、パンチを打ち返していますね。
2ラウンドに入ると、クリス・アバロスが頭から突進し、プレッシャーを強めます。一方、カール・フランプトンは素早く後ろへ下がり、クリス・アバロスの突進に合わせて、左フックと右ストレートのカウンターを狙います。思わず「ん?ちょっとずつタイミングが合ってきてるかも。すごい適応力だなあ」と驚いてしまうカール・フランプトンの攻撃です。
3ラウンドは、距離を詰めようとするクリス・アバロスに対して、カール・フランプトンがインファイトの連打、ミドルレンジの右ストレートを使い分ける展開が続きます。カール・フランプトンの左ボディブローが効果的で、クリス・アバロスの反撃がワンテンポ遅れている印象です。
「アバロスのパンチも単発で当たっているんだけど、フランプトンがクリーンヒットと連打を許さず、すぐに反撃して帳消しにしているね。アバロスは勝負して、主導権を引き寄せたいなあ」と思っていると、5ラウンド開始30秒、カール・フランプトンが強烈な右ストレートをテンプルへ打ち込み、クリス・アバロスがロープへ後退!カール・フランプトンは迷わず攻撃へシフトします。
プレッシャーをかけながら上下に強いパンチを打ち込むカール・フランプトン。フラフラになりながらも応戦するクリス・アバロス。素人ファンは「アバロスは全く力が入ってないんで、クリンチしたほうがいいんじゃないかな?」と思ったのですが、クリス・アバロスは体が思うように反応しないのかもしれませんね。フラフラになりながら、本能で打ち返している印象です。
一方、カール・フランプトンは深追いしすぎることなく、上下にパンチを散らしながら、フィニッシュを狙います。最後は、カール・フランプトンの右ストレートを浴びたクリス・アバロスがヨロヨロと後退したところで、レフェリーが試合をストップ!カール・フランプトンがクリス・アバロスに5ラウンドTKO勝ちを飾り、初防衛戦に成功しました。
カール・フランプトンがパワーとテクニック、試合運びのうまさを駆使して、タフなクリス・アバロスを圧倒しましたね。パワーがないボクサーだったら、クリス・アバロスのプレッシャーに飲み込まれちゃうと思うのですが、さすがは「北アイルランドの超新星」カール・フランプトンです。会場のファンが総立ちになる、完璧なフィニッシュで難敵を撃破しました!
個人的には、カール・フランプトンのディフェンスのうまさに驚きました。クリス・アバロスが頭から思いきり突っ込んでいましたが、バッティングもパンチもほとんどもらっていなかったと思います。ラフな攻撃に対して、冷静に対応しながら、打ち勝てる能力はすごいなあ。
地元ファンの期待に完璧なボクシングで応えたカール・フランプトン。「大舞台でもブレない強さが最高だよ。フランプトンの人気と実力を考えると、近い将来、ビッグマッチが実現しそうだね」と期待してしまう圧巻の初防衛でした。個性的な4人の世界チャンピオンに、ノニト・ドネアを加えた組み合わせはたまりませんね。めちゃくちゃ楽しい階級だなあ。
カール・フランプトン対クリス・アバロスの試合結果
試合結果 | カール・フランプトンの5ラウンドTKO勝ち。 |