WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦

アミール・イマム対フィデル・マルドナド・ジュニアの試合内容

将来の世界チャンピオンの呼び声が高い全勝のアミール・イマムが、タフなサウスポーのフィデル・マルドナド・ジュニアと激突するホープ対決。激戦区スーパーライト級の頂点を目指す両雄の激突は、世界中のファンが熱狂する大激闘となりました。

試合は、ガードを固めて距離を詰め、左ストレートを狙うフィデル・マルドナド・ジュニアに対して、アミール・イマムが鋭い左ジャブから右ストレートで突き放そうとする展開で始まります。アミール・イマムのパンチはめちゃめちゃキレがありますね。

「マルドナド・ジュニアの立ち上がりから勝負する作戦はナイスだよ。負けん気の強い、めっちゃ勇敢なボクサーだね。どっちの距離で戦うかで、試合の流れが決まりそうな展開だぞ」と思っていると、2ラウンド終了間際、アミール・イマムがカウンターの右ストレートを叩き込み、フィデル・マルドナド・ジュニアがバタンとリングに崩れ落ちます。

「うぎゃ、完璧なカウンター！いきなり決まっちゃったよ」とアミール・イマムに大きな拍手を送る管理人。ところが、フィデル・マルドナド・ジュニアがフラフラになりながらも立ち上がり、レフェリーが試合続行を認めます。ラウンドが浅く、しかも、ラウンド終了間際のダウンだったことが考慮されたのかもしれません。いずれにしても、ダメージはめっちゃ深いです！

3ラウンドに入ると、アミール・イマムがプレッシャーを強めます。しかし、フィデル・マルドナド・ジュニアがガードを固めながら前進し、開始20秒、思いきりよく飛び込んで、左ストレートを叩き込み、ダウンを奪い返します。思わず「うそーん！信じられない反撃だよ」と絶叫してしまう「お返し」です！ダウンの応酬を目にした会場のファンが大興奮しています。

ダウンを奪い返したフィデル・マルドナド・ジュニアは一気に勝負を決めようとしますが、アミール・イマムが距離をキープして追撃を許しません。「ダウンは1度ずつだけど、ダメージはマルドナド・ジュニアのほうが深いかな？」と思っていると、3ラウンド残り40秒、アミール・イマムがカウンターの右ストレートを打ち込み、フィデル・マルドナド・ジュニアが再び崩れ落ちます。

「うわっ！コンパクトなカウンターがアゴを直撃したね。今度こそ立てないよ」と思ったのですが、フィデル・マルドナド・ジュニアが再びダウンから立ち上がり、試合は続行。再開後、アミール・イマムが猛然とラッシュして、3度目のダウンを奪います。ものすごい連打を浴びたフィデル・マルドナド・ジュニアは一瞬、意識が飛んだと思うのですが、またまたダウンから立ち上がります。

「いやー、マルドナド・ジュニアのタフネスは信じられないなあ。立っているだけで精一杯なんで、ストップするべきだと思うんだけど、本人はまだまだやる気だよ。めちゃくちゃ負けん気が強いね」とダウンを奪われたフィデル・マルドナド・ジュニアに大きな拍手を送る管理人。ダウンを奪ったアミール・イマムが驚きを隠せない展開になってきましたね。

4ラウンドは、コンパクトなパンチを打ち込むアミール・イマムに対して、フィデル・マルドナド・ジュニアが左ストレートで応戦する展開が続きます。3度のダウンを奪われたフィデル・マルドナド・ジュニアがフラフラになりながらもアミール・イマムの攻撃に耐えながら勝利を目指す展開が続き、迎えた5ラウンド。フィデル・マルドナド・ジュニアが勝負に出ます。

アミール・イマムをロープに押し込み、パンチを上下に打ち分けるフィデル・マルドナド・ジュニア。しかし、ダメージの影響で強いパンチを連打することができず、5ラウンド終了間際、カウンターの右ストレートから左フックを浴びてしまい、リングに崩れ落ちます。

絶対にあきらめないフィデル・マルドナド・ジュニアは4度目のダウンから必死に立ち上がりますが、コンディションを確認したレフェリーが試合をストップ。アミール・イマムがフィデル・マルドナド・ジュニアに4度のダウンを奪う5ラウンドTKO勝ちで、全勝ホープの実力を見せつけました。

いやー、信じられない大激闘でしたね！正直なところ、最初のダウンで終わったと思ったのですが、フィデル・マルドナド・ジュニアが驚異の粘りで盛り返し、名勝負になりました。冷静に戦い抜き、勝利を手にしたアミール・イマムだけでなく、4度のダウンから立ち上がり、勝利を目指したフィデル・マルドナド・ジュニアにも特大の拍手を送りたいホープ対決でした！

アミール・イマム対フィデル・マルドナド・ジュニアの試合結果