WBA世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン | ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン) 戦績:36戦35勝19KO1敗 |
挑戦者 | 井岡一翔(日本) 戦績:17戦16勝10KO1敗 |
井岡一翔選手とファン・カルロス・レベコの試合内容
無念のプロ初黒星から11か月。井岡一翔(いおか・かずと)選手が再び3階級制覇をかけて世界タイトルマッチのリングへ上がります。拳を交えるチャンピオンは、8連続防衛に成功しているアルゼンチン出身のファン・カルロス・レベコ。3階級制覇を目指す井岡一翔選手はファン・カルロス・レベコを撃破し、WBA世界フライ級タイトルを獲得できるでしょうか?
試合は、ガードを固めて左ジャブを突きながら飛び込むタイミングを狙うチャンピオンのファン・カルロス・レベコに対して、挑戦者の井岡一翔選手が鋭い左ジャブを連打しながら、パンチを上下に打ち分ける展開で始まります。井岡一翔選手は先手、先手で攻撃していますね。コンパクトなパンチを顔面に連打したあとに打ち込む左ボディブローがめっちゃ有効です。
「井岡選手、すばらしい!最高の立ち上がりじゃない?レベコがディフェンスを意識して攻撃できないよ。井岡選手は、レベコの左フックがしっかりと見えてるね。レベコは前に出ると強いんで、シャープなパンチでディフェンスに回らせたいよ」と井岡一翔選手の応援に力が入る管理人。井岡一翔選手の動きとパンチのスピードに、ファン・カルロス・レベコが戸惑っている印象です。
2ラウンドに入ると、ファン・カルロス・レベコがプレッシャーを強め、左フックと右アッパーを強振します。一方、井岡一翔選手はファン・カルロス・レベコのパンチを確実にブロック。決定打を許さず、2ラウンド終了間際、シャープな左フックで反撃します。ファン・カルロス・レベコの腰が落ちる破壊力です!井岡一翔選手はファン・カルロス・レベコの動きがよく見えていますね。
中盤は、井岡一翔選手が距離をキープし、ファン・カルロス・レベコの左ジャブに合わせて右ストレート、左フックをかわして左ボディブローを打ち込む展開が続きます。ファン・カルロス・レベコの手数が増えてきましたが、井岡一翔選手はファン・カルロス・レベコにクリーンヒットを許さず、主導権を渡しません。井岡一翔選手の右ストレートと左ボディブローが有効ですね。
終盤に入っても、井岡一翔選手が前へ出てくるファン・カルロス・レベコにカウンターを打ち込む展開が続きます。井岡一翔選手が「待ちのボクシング」に切り替えた影響で、手数が減っていますが、ファン・カルロス・レベコの持ち味を消し、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
井岡一翔選手の3階級制覇の勝敗は再び3人のジャッジにゆだねられます。採点の結果、2人のジャッジが井岡一翔選手、1人が引き分け。井岡一翔選手が、ファン・カルロス・レベコに12ラウンド判定勝ちを飾り、悲願の3階級制覇を達成しました!プロ18戦目の3階級制覇は世界最速記録です。
よいしょ!井岡一翔選手がスピードとテクニックを駆使して、ファン・カルロス・レベコの持ち味を消し去った試合でしたね。中盤に入り、井岡一翔選手の手数が急に減ってしまい、正直なところ「アムナット戦と同じ流れは避けたい!井岡選手、先制攻撃で封じ込めたいよ」とハラハラドキドキしながら観戦していたのですが、3階級制覇を達成できて、本当によかったです!
2度目の3階級制覇は「絶対に負けられない」という強烈なプレッシャーが井岡一翔選手を包んでいたと思うんですね。しかも、チャンピオンがファン・カルロス・レベコですよ。めちゃくちゃタフな試合を見事に乗り越えましたね。「3階級制覇を達成したことで、プレッシャーから解放されたら、もっともっと強くなるんじゃないかな?」と飛躍を期待できる大きな大きな勝利でした!
井岡一翔選手とファン・カルロス・レベコの試合結果
試合結果 | 井岡一翔選手の12ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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