ジャン・パスカルが起死回生の反撃!セルゲイ・コバレフは3本のベルトを守れるか?
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「パスカルじゃなかったら、終わってもおかしくない流れだったね。いやー、よく持ちこたえたなあ」と思っていると、5ラウンド残り40秒、セルゲイ・コバレフが距離を詰めようとしたタイミングで、ジャン・パスカルが狙いすました右アッパーをボディへ叩き込みます。セルゲイ・コバレフの体が一発で丸まってしまう強烈なボディブローです!
「うわっ、効いた!まさかの一撃だよ。みぞおちに思いきり入ったんじゃないかな?」とビックリしてしまう起死回生のパンチです。ジャン・パスカルは6ラウンドにも狙いすました右ストレートのカウンターを叩き込み、懸命に流れを変えようと奮闘します。一方、セルゲイ・コバレフは4ラウンドのラッシュと5ラウンドのボディブローの影響で、動きがガクンと鈍ってきましたね。
「コバレフがすぐにパンチを打ち返して、パスカルのクリーンヒットを帳消しにしているけど、序盤と違って、楽な展開じゃなくなってきたね。これだけパンチをまともにもらうコバレフは久しぶりだよ。パスカルはめっちゃ厳しい状況だけど、いま勝負したい!いっぱいいっぱいのパスカルが勝負にいけるかな?」と中盤の熱戦に大興奮の管理人。お互いのパンチが当たっていますね。
【ベルトの行方は?セルゲイ・コバレフ対ジャン・パスカルのハイライトです】
セルゲイ・コバレフがプレッシャーをかけ、ジャン・パスカルが飛び込んで反撃する展開が続き、迎えた8ラウンド。セルゲイ・コバレフがコンパクトなパンチを上下に連打してジャン・パスカルをロープへ追い詰め、強烈な左フックを叩き込みます。ヨロヨロと後退するジャン・パスカル。必死にダウンを拒否しますが、立っているだけで精一杯の状況です。
最後は、コーナーで動くことができず、ガードを固めるだけのジャン・パスカルに対して、セルゲイ・コバレフが狙いすました強打を叩き込んだところで、レフェリーが試合をストップ!無敗の快進撃を続ける統一チャンピオンのセルゲイ・コバレフが、ジャン・パスカルの反撃に苦しみながらも敵地カナダで8ラウンドTKO勝ちを飾り、3本のベルトの防衛に成功しました。
いやー、すばらしい熱戦でしたね!序盤で主導権を握ったセルゲイ・コバレフが4ラウンドにラッシュしたときは「絶好のチャンスだよ。終わっちゃうかな?」と思ったのですが、ジャン・パスカルが驚異の粘りで盛り返して統一チャンピオンを苦しめました。セルゲイ・コバレフだからこそフィニッシュできて、ジャン・パスカルだからこそ8ラウンドまで続いた名勝負だったと思います。
顔面とボディの両方にパンチを浴びながらも敵地でKOを狙い続けたセルゲイ・コバレフ。フラフラになりながらも「これしかない」という攻撃で最後まで逆転を狙ったジャン・パスカル。「コバレフもパスカルもすごいなあ。リングで生きるボクサーのプライドが詰まった試合だったね」と心が震えた誇り高き新旧チャンピオン対決でした。2人のヒーローに特大の拍手です!
セルゲイ・コバレフ対ジャン・パスカルの試合結果
試合結果 | セルゲイ・コバレフの8ラウンドTKO勝ち。 |