WBCスーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | 三浦隆司(日本) 戦績:32戦28勝21KO2敗2分 |
挑戦者 | ビリー・ティブ(オーストラリア) 戦績:43戦39勝23KO3敗1無効試合 |
三浦隆司選手とビリー・ティブの試合内容
4度目の防衛を目指す三浦隆司選手が2階級制覇を目指すビリー・ティブを迎えるWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。強烈な左ストレートを誇るサウスポーの三浦隆司選手は、数多くの激闘をくぐり抜けているビリー・ティブを撃破し、存在感をアピールできるでしょうか?
試合は、ガードを高く構えて左ジャブを突きながら大きく動く挑戦者のビリー・ティブに対して、チャンピオンの三浦隆司選手が上半身を振りながら強烈なプレッシャーをかける展開で始まります。三浦隆司選手はめちゃめちゃ気合いが入っていますね。
「三浦選手の気合いの入り方がハンパないよ。でも、強引にプレッシャーをかけるわけじゃなくて、柔らかく上半身を振りながら、ディブのスペースを消そうとしてるね。三浦選手はめっちゃ調子が良さそうだなあ」と期待感に満ちあふれた立ち上がりです。
2ラウンドに入ると、三浦隆司選手がプレッシャーを強めます。右フックを多用して、ビリー・ティブの左回りを封じる作戦でしょうか?三浦隆司選手の代名詞「ボンバーレフト」を当てやすい方向へビリー・ディブを追い込もうとしている印象です。2ラウンド中盤には、三浦隆司選手の左フックがヒット!ビリー・ディブが三浦隆司選手のパンチの破壊力に驚いています。
3ラウンドに入ると、三浦隆司選手がボディブローを連打し、ビリー・ディブの動きを止めます。「ナイスボディ!長丁場になった場合を考えると、理想的な攻撃だよ」と思っていると、3ラウンド1分、三浦隆司選手がビリー・ディブをコーナーへ追い詰め、強烈な左ストレート、右ジャブ、左ストレートの3連打!次の瞬間、ビリー・ディブは意識を失い、リングに崩れ落ちてしまいます。
思わず「うぎゃ、決まった!」と叫んでしまう、すさまじい破壊力です。意識が戻ったビリー・ディブはダウンから本能的に立ち上がりましたが、レフェリーがストップして、勝負あり。三浦隆司選手が実力者のビリー・ディブに3ラウンドTKO勝ちを飾り、4度目の防衛に成功しました。
ブラボー!三浦隆司選手がジワジワとビリー・ディブを追い詰め、完璧に仕留めた防衛戦でしたね。過去に観戦した三浦隆司選手の試合で文句なしに最高の出来です!「三浦選手の動きも陣営の作戦も完璧すぎる!しかも、あれだけプレッシャーをかけて、ほとんど打たれてないよ。特に、ディブをコーナーへ追い込む伏線がすごかったなあ」とため息がもれてしまう圧巻のKO勝ちでした。
1ラウンド終了間際、KOシーンと同じようなシチュエーションがありました。三浦隆司選手は、右ジャブを打ってビリー・ディブの左回りを制限し、得意の左ストレートが当たりやすいポジションに追い込もうとしたと思うんですね。でも、距離があったので、ビリー・ディブに大きく右へ回られてしまい、左ストレートを打ち込むことができませんでした。
1ラウンドの三浦隆司選手は、ほとんどパンチを出さず、ビリー・ディブの動きやリズムに慣れるためにじっくりと戦った印象でした。2ラウンドに入ると、三浦隆司選手は右フックと右ジャブを使って、左ストレートを当てるための準備を着々と進めます。衝撃のフィナーレは、ビリー・ディブの右回りを封じ込めて距離を詰め、見えない角度からの「ボンバーレフト」でした。
三浦隆司選手の圧勝を目にしながら「ディブが何もできなったんじゃなくて、三浦選手がディブに何もさせなかった防衛戦だったね」と感じました。ビリー・ディブ戦のKOシーンは各国で視聴され、間違いなく、世界中のボクサーから研究されると思います。でも、研究が追いつかないレベルの進化を期待できる圧巻のKO劇。ボクシングの醍醐味が詰まった美しい防衛戦でした!
三浦隆司選手とビリー・ティブの試合結果
試合結果 | 三浦隆司選手の3ラウンドTKO勝ち。 |