WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | ドニー・ニエテス(フィリピン) 戦績:39戦34勝20KO1敗4分 |
挑戦者 | ヒルベルト・パーラ(メキシコ) 戦績:22戦19勝17KO2敗1無効試合 |
ドニー・ニエテス対ヒルベルト・パーラの試合内容
2階級制覇の実績を誇るWBO世界ライトフライ級チャンピオンのドニー・ニエテスが地元フィリピンに初の世界タイトル挑戦となるメキシコのヒルベルト・パーラを迎えた6度目の防衛戦。抜群の安定感を誇るドニー・ニエテスは、強打のヒルベルト・パーラを撃破できるでしょうか?
試合は、上半身を大きく動かしながら左ジャブを突く挑戦者のヒルベルト・パーラに対して、チャンピオンのドニー・ニエテスが丁寧にパンチをブロックしながら鋭い左ジャブからコンパクトな強打を狙う展開で始まります。ドニー・ニエテスが積極的にプレッシャーをかけていますね。
「ニエテスの踏み込みの速さとパンチの切れ味はすごいなあ。パーラはもっと攻撃したいと思うんだけど、ガードをオープンにしちゃうと、ニエテスのパンチが飛んでくるんで、すごく戦いづらそうだね」と序盤の攻防に興味津々。2ラウンドに入ると、ヒルベルト・パーラが強い右ストレートを打ち始めますが、ドニー・ニエテスが丁寧にブロックしながらプレッシャーをかけます。
ラウンドが進むにつれて、ドニー・ニエテスのパンチがヒットするシーンが増え、迎えた8ラウンド残り40秒。ドニー・ニエテスの右ストレートがテンプルへヒットし、ヒルベルト・パーラがガクンと崩れ落ちます。ねばり強く耐えてきたヒルベルト・パーラですが、ダメージと疲れが蓄積して、踏ん張れなくなってきた印象です。コンパクトなドニー・ニエテスの右ストレートでしたね!
ダウンを奪ったドニー・ニエテスは9ラウンド中盤、再び強烈な右ストレート!何とか踏みとどまったヒルベルト・パーラですが、まぶたを大きくカットしてしまいます。八方ふさがりになってしまったヒルベルト・パーラは、9ラウンド終了後、ギブアップを申し入れ、勝負あり。ドニー・ニエテスがヒルベルト・パーラに9ラウンド終了TKO勝ちを飾り、6度目の防衛に成功しました。
ドニー・ニエテスが、ヒルベルト・パーラにジワジワとダメージを与え、確実に勝利を引き寄せた安定感抜群の試合でしたね。ヒルベルト・パーラも決して悪いボクサーではないと思いましたが、パンチの的中率とスピード、ディフェンス技術、試合運びのうまさで、チャンピオンが一枚上手だったようです。ベテランの強みと自信がリングを包み込んだような試合でした。
抜群の安定感を見せつけ、6度目の防衛に成功したドニー・ニエテス。ローマン・ゴンサレスがライトフライ級のチャンピオンだった頃、ボクシング仲間のみんなに「ニエテスとロマゴンの組み合わせは楽しみじゃない?」と言ったら「いや!ロマゴンには勝てん」と一蹴されたことがあるのですが、改めて「ニエテスならチャンスが!」と可能性を感じる防衛戦でした。
ドニー・ニエテス対ヒルベルト・パーラの試合結果
試合結果 | ドニー・ニエテスの9ラウンド終了TKO勝ち。 |