WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | アドニス・スティーブンソン(カナダ・ハイチ出身) 戦績:26戦25勝21KO1敗 |
挑戦者 | サキオ・ビカ(オーストラリア・カメルーン出身) 戦績:41戦32勝21KO6敗3分 |
アドニス・スティーブンソン対サキオ・ビカの試合内容
強烈な左ストレートを誇るWBC世界ライトヘビー級チャンピオンのアドニス・スティーブンソンが2階級制覇を狙うサキオ・ビカを迎える5度目の防衛戦。アドニス・スティーブンソンは自慢の強打を叩き込み、タフなサキオ・ビカの挑戦を退けることができるでしょうか?
試合は、右ジャブを突きながら左ストレートを上下に打ち分けるチャンピオンのアドニス・スティーブンソンに対して、挑戦者のサキオ・ビカが真っ向から飛び込んで、右フックを強振する展開で始まります。アドニス・スティーブンソンはカウンターを狙っていますね。
「スティーブンソンが長丁場を考えた作戦だね。中間距離から強打が届くアドバンテージは大きいなあ。ビカが右フックを強振したあとに体を密着させた状態でパンチを打ってプレッシャーをかけたいよ。我慢比べになりそうな展開だね」と立ち上がりの攻防に興味津々。サキオ・ビカが、アドニス・スティーブンソンの懐の深さに少し戸惑っている印象です。
【アドニス・スティーブンソンの強打か?サキオ・ビカのタフネスか?】
アドニス・スティーブンソンが中間距離からパンチを打ち込むシーンが続き、迎えた5ラウンド中盤。アドニス・スティーブンソンの左ストレートが顔面をとらえ、サキオ・ビカの動きが鈍ります。次の瞬間、アドニス・スティーブンソンが追撃!クリンチをして必死に耐えようとしたサキオ・ビカですが、こらえきれずにリングへ倒れこんでしまいます。
レフェリーの判断のプッシングによるダウン。立ち上がったサキオ・ビカですが、足がフラフラしています。主導権を握り始めたアドニス・スティーブンソンは6ラウンド残り50秒、サキオ・ビカが飛び込んできたところへ、強烈な左ストレートを叩き込み、ダウンを奪います!
「かすったパンチだけど、スティーブンソンは完全にタイミングをつかんできたね。さすがのビカもきびしいかな?」と思ってしまう理想的なアドニス・スティーブンソンのボクシングです。7ラウンドに入ると、ダウンを奪われたサキオ・ビカが強引な攻撃で流れを引き寄せようとします。逆転勝利を目指して、サキオ・ビカが勝負に出ましたね。
しかし、アドニス・スティーブンソンは9ラウンド終盤、強烈な左ストレートで2度目のダウンを奪います。終盤は、ダウンを奪われたサキオ・ビカが驚異的な粘りを見せて、アドニス・スティーブンソンを苦しめ、12ラウンド終了のゴング。採点の結果、アドニス・スティーブンソンがサキオ・ビカに12ラウンド判定勝ちを飾り、5度目の防衛に成功しました。
アドニス・スティーブンソンがサキオ・ビカのタフネスに苦しみながらも自慢の強打を披露して存在感をアピールしましたね。特に、序盤と中盤のアドニス・スティーブンソンの攻撃はすばらしかったです!終盤はスタミナが切れちゃったのかな?勝ったアドニス・スティーブンソンだけでなく、敗れたサキオ・ビカにも大きな拍手を送りたい熱戦でした!
アドニス・スティーブンソン対サキオ・ビカの試合結果
試合結果 | アドニス・スティーブンソンの12ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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