IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
チャンピオン | 高山勝成(日本) 戦績:36戦28勝11KO7敗1無効試合 |
挑戦者 | ファーラン・サックリン・ジュニア(タイ) 戦績:31戦27勝15KO3敗1分 |
高山勝成選手とファーラン・サックリン・ジュニアの試合内容
日本人ボクサー初の主要4団体の世界タイトル制覇に成功した高山勝成選手がタイのファーラン・サックリン・ジュニアを迎えるIBF世界ミニマム級タイトルの初防衛戦。31歳の高山勝成選手は21歳の挑戦者にベテランの強さを見せつけることができるでしょうか?
試合が始まると、高山勝成選手猛ダッシュで距離を詰め、パンチを打ち込みます。「おおお!ものすごい駆け引きだなあ」と驚いてしまう高山勝成選手の先制攻撃です。一方、挑戦者のファーラン・サックリン・ジュニアは距離をキープ。高山勝成選手が飛び込んでくるタイミングを狙って、カウンターを打ち込みます。長いリーチ、懐の深さを最大限に生かした作戦ですね。
序盤は、高山勝成選手がプレッシャーをかけながらパンチを出し続け、ファーラン・サックリン・ジュニアが強い右ストレート、アッパー、フックで応戦する展開で始まります。高山勝成選手がめっちゃ「すばしっこい」ので、ファーラン・サックリン・ジュニアは真正面に立つことを意識しながら、追わずに待ち構えることで、スピードの違いを克服する作戦のようです。
「正面に立たれると、サックリン・ジュニアの懐の深さが生きるなあ。でも、スピード勝負なら、絶対に負けないよ。高山選手はパンチを打って、サイドにポジションを変えたいね」と高山勝成選手の応援に力が入る管理人。高山勝成選手は、ファーラン・サックリン・ジュニアのフットワークを消すため、連打の最後に、必ずボディへパンチを叩き込んでいますね。
中盤に入ると、ボディブローを嫌がるファーラン・サックリン・ジュニアがリングの中央で戦うため、大きく回り込む動きを見せるようになります。しかし、高山勝成選手はコンパクトなパンチを連打してロープへ追い込み、スタミナ勝負、手数勝負に持ち込みます。回転の速い連打のなかで、高山勝成選手が力を込めて打ち込む強烈な左ボディブローがめっちゃ有効ですね。
「高山選手、すごいなあ。ボディはかなり効いてるよ」とチャンピオンに大きな拍手を送る管理人。高山勝成選手は8ラウンドにファーラン・サックリン・ジュニアをロープへ詰めて、すさまじいラッシュを披露します。一方、ファーラン・サックリン・ジュニアはパワフルなフックを振り回して応戦。ファーラン・サックリン・ジュニアのパンチが高山勝成選手にヒットしています。
「サックリン・ジュニアは相打ちを覚悟で勝負してるね。高山選手はカウンターに気をつけたいなあ。頭の位置を変えながら連打したいね」と試合の行方に注目する管理人。高山勝成選手もファーラン・サックリン・ジュニアもかなり苦しいと思うのですが、どちらもすさまじい気迫ですね。どうやら、高山勝成選手は偶然のバッティングでまぶたをカットしてしまったようです。
「ありゃ?かなり腫れてるね。キズの深さはどうかな?」と思っていると、9ラウンド終盤、ドクターのアドバイスを受けたレフェリーが続行不可能と判断し、試合終了。勝敗は3人のジャッジにゆだねられます。結果は、3人のジャッジすべてが高山勝成選手を支持。高山勝成選手がファーラン・サックリン・ジュニアに9ラウンド負傷判定勝ちを飾りました。
高山勝成選手が粘るファーラン・サックリン・ジュニアを退けた試合でしたね。高山勝成選手の顔面の腫れが物語っていたように、めちゃくちゃタフな試合だったと思います。改めて「高山選手の手数とスタミナがあればこその作戦だね。待ち構えてアッパーとフックを狙っている強打者の懐へ飛び込める勇気と技術はすごいよ」と驚いたタフな防衛戦でした。
高山勝成選手とファーラン・サックリン・ジュニアの試合結果
試合結果 | 高山勝成選手の9ラウンド負傷判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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