NABOスーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | グレン・タピア(アメリカ) 戦績:23戦22勝14KO1敗 |
挑戦者 | ダニエル・ドーソン(オーストラリア) 戦績:45戦40勝26KO4敗1分 |
グレン・タピア対ダニエル・ドーソンの試合内容
世界タイトル挑戦へひとつひとつ階段を上がっている25歳のグレン・タピアが、世界タイトル挑戦経験を持つ37歳のダニエル・ドーソンと対戦する新旧対決。グレン・タピアはダニエル・ドーソンを撃破し、ホープの実力をアピールすることができるでしょうか?
試合は、左ジャブをに上下に打ち分けながらプレッシャーをかけるグレン・タピアに対して、ダニエル・ドーソンがブロックしながら左ジャブを打ち返し、飛び込んで左フックを狙う展開で始まります。立ち上がりは、グレン・タピアがプレッシャーをかけていましたが、試合が進むにつれて、ダニエル・ドーソンが前へ出て、グレン・タピアが距離をキープする展開に変わりましたね。
2ラウンドに入ると、ダニエル・ドーソンがプレッシャーを強めます。一方、グレン・タピアは左ジャブを距離を確認しながら、強い右ストレートで突き放します。2ラウンドに入り、お互いが力を込めてパンチを打ち込むシーンが増えてきました。プレッシャーをかけているボクサーはダニエル・ドーソンですが、クリーンヒットの数は、グレン・タピアのほうが多いですね。
「タピアはパンチを当てる技術が高いなあ。ドーソンは左フックの顔面だけじゃなくて、ボディも打ちたいね。タピアの動きを止めたいよ」と思っていると、3ラウンド1分すぎ、グレン・タピアが強烈な左フックを打ち込み、ダニエル・ドーソンの動きが一瞬止まります。
一気に勝負をかけるグレン・タピアは、ダニエル・ドーソンをコーナーへ詰めて回転の速い連打!最後は、ダニエル・ドーソンが防戦一方になったところで、レフェリーが試合をストップ。グレン・タピアがダニエル・ドーソンに3ラウンドTKO勝ちを飾りました。
グレン・タピアがテクニックとパワーの差を見せつけて攻守でダニエル・ドーソンを圧倒しましたね。今後は、激戦区スーパーウェルター級のトップ戦線で活躍するボクサーを相手にどれだけアピールすることができるかで、世界タイトル挑戦への「距離」が決まってきそうです。改めて「まとまりのある将来有望なボクサーだなあ」と感じた新旧対決でした。
グレン・タピア対ダニエル・ドーソンの試合結果
試合結果 | グレン・タピアの3ラウンドTKO勝ち。 |