IBFインターコンチネンタル・ウェルター級王座決定戦
元英連邦 ウェルター級チャンピオン |
デントン・バッセル(イギリス) 戦績:23戦21勝11KO2敗 |
WBO世界 ウェルター級13位 |
ビクトル・プロトニコフ(ウクライナ) 戦績:34戦31勝15KO2敗1無効試合 |
デントン・バッセル対ビクトル・プロトニコフの試合内容
好戦的なファイターのデントン・バッセルとテクニシャンのビクトル・プロトニコフが激突するウェルター級サバイバルマッチ。最激戦区ウェルター級のトップ戦線に生き残るボクサーは30歳のデントン・バッセルでしょうか?それとも、37歳のビクトル・プロトニコフでしょうか?
試合は、頭を振りながら懐へ飛び込もうとするデントン・バッセルに対して、ビクトル・プロトニコフが強烈な左フックを浴びせるシーンで幕を開けます。カウンターの左フックを打ち込んだビクトル・プロトニコフは、右ストレートで追撃!デントン・バッセルの動きが鈍ります。
「あああ、いきなり効いちゃったね。バッセルは踏み込みのスピードが鈍ってくると、きびしくなりそうなあ。逆に、プロトニコフは最高の立ち上がりだね」とビクトル・プロトニコフに大きな拍手を送る管理人。明暗がはっきりと分かれたオープニングラウンドです。
2ラウンド以降は、ビクトル・プロトニコフがデントン・バッセルにカウンターを浴びせる展開が続きます。ビクトル・プロトニコフは、デントン・バッセルが飛び込むタイミングで右ストレートと右アッパーを打ち込み、距離が詰まるとクリンチして、デントン・バッセルの攻撃を回避。デントン・バッセルは距離を詰めて、打たれる苦しい時間が続きます。
ビクトル・プロトニコフのペースで進み、迎えた10ラウンド残り30秒。ビクトル・プロトニコフの右フックがデントン・バッセルのテンプルを直撃し、デントン・バッセルが崩れ落ちます。デントン・バッセルは前へ出ようとしたところへカウンターでもらっちゃいましたね。
ダウンから立ち上がったデントン・バッセルですが、ダメージがめちゃくちゃ蓄積している印象です。ビクトル・プロトニコフのパンチを1ラウンドから浴び続けて、我慢を続けた結果のダウンなので「ストップしてもいいんじゃないかな?レフェリーが続行するなら、セコンドが決断してほしいなあ」と思ったのですが、試合は続行され、最終ラウンドを迎えます。
勝利をあきらめないデントン・バッセルは必死に距離を詰めようとしますが、ビクトル・プロトニコフのカウンターを浴び続ける危険な状態。12ラウンド残り40秒、再びダウンを喫してしまいます。フラフラになりながらダウンから立ち上がったデントン・バッセル。残り時間を考慮したのでしょうか?レフェリーは試合の続行を指示します。
思わず「うそ!続行?セコンド、止めてあげて」と声を出してしまう管理人。結局、デントン・バッセルはフラフラになりながらも最後まで耐え抜き、試合終了のゴングを迎えます。採点の結果、3人のジャッジがすべてビクトル・プロトニコフを支持。ビクトル・プロトニコフがデントン・バッセルから2度のダウンを奪い、12ラウンド判定勝ちを飾りました。
12ラウンドまで続くと思わなかったので、めちゃめちゃ驚いています!最後まで戦い抜いたデントン・バッセルの粘り強さは賞賛に値すると思うのですが、勝ち目が限りなくゼロに近い状況で打たれ続けていたので、ストップしてほしかったです。ボクシング文化の違いなのかな?ストップのタイミングの難しさを感じたウェルター級サバイバルマッチでした。
デントン・バッセル対ビクトル・プロトニコフの試合結果
試合結果 | ビクトル・プロトニコフの12ラウンド判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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