キース・サーマンは無敗で世界タイトル奪取に成功した強打を誇る好戦的なテクニシャン
アメリカ出身のキース・サーマンは、破壊力抜群の強打と臨機応変に戦える戦術眼を兼ね備えた好戦的なテクニシャンです。ニックネームは「ワンタイム」。プロデビューから8連続1ラウンドKO勝利を飾ったキース・サーマンの攻撃力を表現したニックネームですね。
キース・サーマンの魅力は、何と言っても好戦的なボクシング。身体能力が高く、パンチの威力、スピード、タフネスのすべてを兼ね備えたキース・サーマンは、1ラウンドから積極的に攻撃を仕掛け、対戦相手を倒そうという気迫がみなぎっています。
攻撃が好きなボクサーですが、突進型のファイターと違い、押したり、引いたりしながら、主導権を握る試合運びのうまさがあるんです。危険察知能力がめっちゃ高いですね。個人的に「熱く、冷静に戦えるスタイル」こそ、キース・サーマンの大きな魅力だと思います。
【Photo:Showtime】
世界中のボクシングファンを魅了する「破壊力抜群の好戦的なテクニシャン」キース・サーマンは2007年11月にプロデビュー。自慢の強打で対戦相手をリングに沈め、怒濤の快進撃をスタート!第9戦で無効試合をはさみますが、無敗の快進撃を続け、試合を重ねるたびに注目度がアップしていきます。
転機となった試合は、プロ20戦目のカルロス・キンタナ戦。元世界チャンピオンのカルロス・キンタナを1ラウンドから圧倒し、4ラウンドTKO勝ちで新旧対決に圧勝。キース・サーマンの爆発的な攻撃力が、ベテランのカルロス・キンタナのテクニックを封じ込めた快勝でした。
圧巻の強さをアピールしたキース・サーマンは2013年3月、元世界チャンピオンのヤン・ザベックと対戦。再びベテランの元世界チャンピオンを圧倒し、12ラウンド大差の判定勝ちを飾ります。3人のジャッジすべてが、キース・サーマンにフルマークをつける圧勝でした。
ベテランの元世界チャンピオンを立て続けに撃破したキース・サーマンは2013年7月、WBA世界ウェルター級暫定チャンピオンのディエゴ・チャベスに挑戦。結果は10ラウンドKO勝ちで、タイトル奪取に成功。無敗のキース・サーマンが、全勝のディエゴ・チャベスをねじ伏せた衝撃の王座交代劇でした。
暫定タイトルを獲得したキース・サーマンは2013年12月、初防衛戦でヘスス・ソト・カラスと対戦。1ラウンドにヘスス・ソト・カラスの強打を浴び、一瞬、腰が落ちてしまったキース・サーマンですが、ダメージ回復を努め、すぐに反撃を開始。最後は、見事な連打をヘスス・ソト・カラスに叩き込む9ラウンドTKO勝ちで、暫定タイトルの初防衛に成功しました。
初防衛に成功したキース・サーマンは2014年4月、ベテランのフリオ・ディアスを迎えて2度目の防衛戦を行います。結果は、キース・サーマンの3ラウンド終了TKO勝ち。フリオ・ディアスの攻撃をステップバックで回避しながら、自慢の強打を上下に打ち込み、ギブアップに追い込んだ快勝でした。
ベテランに快勝したキース・サーマンは2014年12月、タフなスイッチヒッターのレオナルド・ブンドゥと対戦します。結果は12ラウンド判定勝ちで防衛に成功。1ラウンドに痛烈な左フックでダウンを奪い、粘るレオナルド・ブンドゥを圧倒したフルマークの判定勝ちでした。
天敵を退けたキース・サーマンは2015年3月、4階級制覇を実績を誇るロバート・ゲレロと対戦します。結果は12ラウンド判定勝ち。世界中の強豪と対戦した経験を持つロバート・ゲレロをパワーとスピードで圧倒し、9ラウンドにダウンを奪い、KO寸前まで追い詰めた新旧交代劇でした。
戦うたびに評価を高めながら、世界の頂点へ駆け上がってきたキース・サーマン。パワー、スピード、テクニックの3拍子を兼ね備えた「破壊力抜群の好戦的なテクニシャン」は、激戦区ウェルター級の主役に躍り出ることができるでしょうか?まもなく実現するビッグマッチが、キース・サーマンの真価が問われる大一番になりそうですね。
キース・サーマンのプロフィール
ニックネーム | ワンタイム(One Time) |
誕生日 | 1988年11月23日 |
戦績 | 26戦25勝21KO1無効試合 |
獲得タイトル |
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