宮田一郎と因縁の再戦!幕之内一歩はリベンジを果たせるか?
ボクシング漫画「はじめの一歩」の第2巻のレビューです。
第1巻で、永遠のライバル、宮田一郎とスパーリングで激突し、3ラウンドKO負けを喫した幕之内一歩。しかし、善戦が評価され、念願の鴨川ジム入りを認められました。
プロボクサーの道を歩み始めた一歩に、鴨川会長が与えた次なる試練は、宮田との再戦。鴨川会長が直々に一歩を鍛え上げ、リベンジの時を迎えます。プロデビュー前の「金の卵」の対決に、ボクシング雑誌の記者も興味津々です。
地獄の特訓に耐え抜いた一歩は「距離を取らせないように、追って追って追いまくれ。自分の射程距離で勝負じゃ」という鴨川会長の作戦を立ち上がりから忠実に実行。試合開始のゴングが鳴ると同時にコーナーから飛び出し、左ジャブを連打しながら距離を詰めます。
一方の宮田は、華麗なステップワークで一歩の攻撃をかわし、反撃のカウンターを打ち込むチャンスを待ちます。しかし、アッパーを覚えた一歩の攻撃に手を焼く宮田。しだいに一歩の攻撃をかわし切れなくなり、我慢できずに右フックで反撃します。
宮田の右フックをダッキングでかわす一歩。すかさずワンツーを叩き込み、生涯初のダウンを奪います。大歓声に包まれるジムメイトの声援に後押しされ、一気に攻めこむ一歩ですが、今度は宮田が「伝家の宝刀」カウンターでダウンを奪います。
前回の対戦はカウンターで沈んだ一歩。しかし、鴨川会長直伝の「カウンター対策」のおかげで、意識を失うことなく、ダウンから立ち上がり、反撃を開始。猛然と宮田に襲いかかり、会心の右ストレートで2度目のダウンを奪います。
一歩の強打をまともにもらった宮田は何とかダウンから立ち上がりますが、フラフラ状態。一気に試合を決めたい一歩の連打をさばくことが精一杯の状態が続きます。ところがどっこい、一歩の右アッパーに左フックを合わせるカウンターを披露し、再びダウンを奪い返します。
漫画「はじめの一歩」第2巻に登場するボクシング用語
ボクシング用語 |
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どちらも練習で取り組んだことを出し尽くし、迎えた2ラウンド。宮田がクリンチを多用して、ダメージを回復。試合は3ラウンドに突入します。ダメージから回復した宮田は攻勢を強め、得意のアウトボクシングで一歩にダメージを与え、ダウンを奪います。
何とか立ち上がった一歩はゴングに助けられ、3ラウンド終了を迎えますが、かなりダメージが深いですね。限界が近い愛弟子に「ギブアップするか?」と質問する鴨川会長。しかし、一歩は「やり残したことがあるんです」と言って、コーナーを飛び出します。
最終ラウンドが始まると、宮田が手数を増やして一歩をロープへ詰めてパンチを連打!ガードを固めて必死に耐える一歩は一瞬のスキを突いて「やり残したパンチ」を打ち込みます。
一歩が放ったパンチは、ノーモーションのアッパー。起死回生の一撃が「右ストレートの軌道」と錯覚した宮田のアゴをかすめ、一歩がダウンを奪います!
ダウンから立ち上がろうとする宮田ですが、脳を揺らされて立ち上がることができず、試合終了。一歩が宮田に4ラウンド逆転KO勝ちを飾り、リベンジを果たしました。
後日、敗れた宮田は、鴨川ジムを離れる決意をします。理由は「プロのリングで決着をつけるため」。同門同士の対決は、実現する可能性が低いため、自ら鴨川ジムを離れ、東日本新人王トーナメントの決勝戦をラバーマッチの舞台に指定しました。
プロのリングでライバルとの再戦を誓った一歩は、プロボクサーのテストに見事合格します。プロボクサーとしての第一歩を踏み出した一歩。まずはデビュー戦の勝利、そして、ライバルとの再会を誓った東日本新人王トーナメント決勝の舞台を目指して「次の一歩」を歩み出しました。
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