運命の決勝進出をかけた激突!幕之内一歩vs速水龍一
ボクシング漫画「はじめの一歩」の第7巻のレビューです。
第6巻で小橋健太に逆転KO勝ちを飾り、東日本新人王トーナメントの準決勝進出を決めた幕之内一歩。準決勝の相手は「優勝候補の本命」と評価の高い速水龍一です。
速水のアマチュア時代の戦績は53戦全勝。しかも、ファイターと戦った試合は、KO率100%。懐に飛び込んできたところへアッパーを突き上げて動きを止め「ショットガン」と呼ばれる連打で仕留める速水は、ファイターの一歩にとって、最も相性が悪いボクサーです。
しかし、高校の進路相談会で、大学進学ではなく、プロボクサーとして生きることを宣言した一歩は、ライバルの宮田一郎、2回戦で対戦した小橋健太の激励を受け、鴨川会長と壮絶な練習に取り組みます。
ある夜、一歩がビデオをチェックして、速水のボクシングを研究していると、一歩の母が思わぬアドバイス!つぶやいた一言をきっかけに、新しい速水対策を思いつきます。一歩が思いついた速水対策は、カウンター。懐へ飛び込んだところで速水が放つアッパーに合わせて、カウンターを打ち込む作戦です。
一歩は「不器用な僕ですが、必ず来るとわかっているパンチなら、カウンターを合わせることができるんじゃないでしょうか?カウンターの打ち方を教えてください」と鴨川会長に直訴。愛弟子の気迫に押された鴨川会長は、残り少ない期間でカウンターの極意を一歩に伝授し、試合当日を迎えます。
漫画「はじめの一歩」第7巻に登場するボクシング用語
ボクシング用語 |
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「いいか、小僧。カウンターが使えるのは1回こっきりじゃぞ。狙いがバレたら、アッパーは打ってこんじゃろ。カウンターのチャンスは1回きりだと心しとけよ」と言って愛弟子を送り出す鴨川会長。宮田と再会を誓った決勝へ駒を進めるため、一歩が準決勝のリングに上がります。
試合は、速水の連打に対して、一歩がディフェンスをするだけで精一杯の展開で始まります。「ミドルレンジの打ち合いは分が悪い」と体感した一歩。意を決して、被弾を覚悟でクロスレンジに飛び込ます。
ボクシング漫画「はじめの一歩」第7巻に登場するボクサー
登場するボクサー |
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速水のアッパーを待つ一歩。しかし、いくら待っても速水の左アッパーは飛んできません。「相手の土俵で戦って、格の違いをみせてやる」と意気込む速水は、一歩の得意なインファイトで勝負をするため、わざとアッパーを打たず、懐へ呼び込んだのです。
「あれ?アッパーが来ない」と迷いながら戦う一歩のパンチをことごとく回避する速水。大振りの一歩のスキを突いてカウンターを叩き込み、ダウンを奪います。しかし、一歩は「このまま負けたんじゃ、僕に負けたボクサーの立場がない。終わってたまるか」と気合いで立ち上がります。
ダウンを奪われたことで、迷いが吹っ切れた一歩は、速水に真っ向から勝負を挑みます。クリーンヒットこそ奪えませんが、気持ちの入った攻撃で速水を後退させます。決勝進出をかけた対決は一気にヒートアップ。第8巻で勝利を手にするボクサーは一歩でしょうか?それとも、速水でしょうか?本来の力を発揮し始めた一歩に期待です!
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