引退会見の最後は涙!唯一無二の「ゴールデンボーイ」がリングを去る
2009年4月15日(アメリカ時間は2009年4月14日)、管理人は生涯この日を忘れることはないでしょう。ボクシング史上初めて6階級制覇を達成した伝説のボクサー、オスカー・デラホーヤがロサンゼルスで引退を発表しました。世界中のボクシングファンは、「ゴールデンボーイ」がリングで戦う姿をもう見ることはできないのです。
2008年12月7日、オスカー・デラホーヤがマニー・パッキャオに敗れた瞬間から、管理人は「ゴールデンボーイの引退」を覚悟していました。覚悟はしていたものの、実際、オスカー・デラホーヤの口から「引退」の言葉を聞いた時、「僕のボクシングの青春時代が終わったんだなあ」と言葉では言い表せない、寂しい気持ちになりました。そう、オスカー・デラホーヤは管理人にとって、ボクシングの象徴そのものだったんです。
オスカー・デラホーヤ涙の引退会見
スーツに身を包んだオスカー・デラホーヤが引退会見で、まず口にした言葉は「ボクシング愛」でした。下記がオスカー・デラホーヤ引退会見の概要です。
「私は5歳でボクシングを始め、ボクシングこそが私の人生、そして情熱でした。私はボクシングをするために生まれてきたんです。でも、もう戦い続けることができません。リングに上がるために必要な高いレベルを保てなくなってしまったからです。だから、引退を決意しました」
「スポーツ選手にとって『引退』はとても辛い決断です。なぜなら、どんなスポーツ選手も『もう一回戦えるかもしれない。もっと厳しいトレーニングを積めば復活できるかもしれない』と思うでしょう。だからこそ、『引退』を決意するのは難しいのです」
「『二度とリングで戦うことができない』と自分に言い聞かせることは本当に辛い決断です。しかし、私の体はもう理想通りに動いてくれません。だから、次の人生を歩む決意をしました。プロモーターとして、ボクシングの未来のために、学校や病院などの慈善活動のために、リング外で私ができる精一杯のことをするつもりです」
「これまで私を支えてくれたすべての人々、私の決断に理解を示してくれたすべての人々に感謝します。そして、いつも私を理解してくれ、私の横に居てくれた妻に心から感謝します。妻は私にとってかけがえのない存在です。心から愛しています」
「最後に私の父に感謝します。私は父が私を初めてボクシングジムに連れて行ってくれた日を今でも覚えています。その日から父はずっと私を支えてくれたんです。ボクシング人生で辛い時期もありました。しかし、父はいつも私のためにそばにいてくれました(ここで涙ぐむデラホーヤ)。父が叱咤激励してくれたおかげで、私はボクシングを続けることができたんです。これまで感謝の言葉を口にする機会がありませんでしたが、父には本当に感謝しています」
「私は家族やファン、私自身に約束します。これで私のプロボクシング人生は終わりです。オスカー・デラホーヤはリングに別れを告げます。私の最後の言葉に耳を傾けてくれたすべての人々に心から感謝します。本当にありがとう!」
最高にカッコイイ引退会見でした。オリンピックで金メダルを獲得後プロデビューを果たし、前人未到の6階級制覇を成し遂げたオスカー・デラホーヤ。管理人はオスカー・デラホーヤが伝説となった2009年4月15日を生涯忘れないでしょう。唯一無二の「ゴールデンボーイ」、やはりあなたは世界一カッコイイ伝説のスポーツ選手です。