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究極のスピード対決!フロイド・メイウェザー対シェーン・モズリー(前編)

ウェルター級12回戦

元5階級制覇
チャンピオン
フロイド・メイウェザー(アメリカ)
戦績:40戦全勝25KO
WBA世界
ウェルター級チャンピオン
シェーン・モズリー(アメリカ)
戦績:52戦46勝39KO5敗1無効試合

試合内容

5階級制覇を達成した全勝のフロイド・メイウェザーと、3階級制覇を達成したシェーン・モズリーが激突するスピードスター対決です。「ボクシング界最速」の異名を持つフロイド・メイウェザーと、ボクシング界屈指のハンドスピードを誇るシェーン・モズリー。世界中のボクシングファンが注目する大一番を制し、「スピードキング」の称号を手にするボクサーはフロイド・メイウェザーでしょうか?それともシェーン・モズリーでしょうか?

1ラウンド、まず仕掛けたのはシェーン・モズリー。左ジャブを突きながら、ステップインで一気に距離を詰めて右ストレート、左右のフックを狙います。一方のフロイド・メイウェザーはステップバックしながら距離を保ち、ラウンド中盤には、シェーン・モズリーの左ジャブに合わせて、強烈な右のクロスカウンターで反撃!「なんじゃ、そりゃ!めちゃめちゃ、速いやん」と思わず叫ぶ管理人。一瞬で試合が終わりそうな緊張感が漂う立ち上がりですね。

2ラウンドに入ると、試合が一気にヒートアップします。ラウンド序盤、シェーン・モズリーがフロイド・メイウェザーのボディーへ左ジャブを叩き込み、そのままコンパクトな右ストレートをフロイド・メイウェザーのアゴに打ち込みます。「あ、効いた!メイウェザー、危ないよ」と思った瞬間、フロイド・メイウェザーがシェーン・モズリーの右手にしがみついてクリンチし、追撃を回避します。

「パンチを入れたモズリーもすごいけど、とっさに右手にしがみつき、耐えたメイウェザーもすごいよ」と両者の技術に感心していると、ラウンド中盤、フロイド・メイウェザーの左フックをかわしたシェーン・モズリーが、カウンターのオーバー・ハンド・ライトをフロイド・メイウェザーのテンプルを叩き込み、フロイド・メイウェザーのヒザが折れます。

「うわ、めちゃめちゃ効いたよ。モズリー、チャンス!」とソファーから立ち上がる管理人。フロイド・メイウェザーがこれほどまともにパンチをもらい、ぐらつくシーンを初めて観ました。一気に畳みかけようとするシェーン・モズリーですが、百戦錬磨のフロイド・メイウェザーはブロッキングとクリンチで追撃を回避します。

「いやー、メイウェザーはモズリーの猛攻をよく耐え切ったなあ」と改めてフロイド・メイウェザーのディフェンス技術を絶賛する管理人。2ラウンド終了後、コーナーで休んでいるフロイド・メイウェザーの姿を観ると、何だか楽しそうで「パンチをもらっちゃったけど、これから何をするかは分かってるよ」という表情です。

3ラウンドが始まると、フロイド・メイウェザーが両ガードを高く上げて、どっしりと構え、強烈なプレッシャーをかけます。左ジャブを突きながら「右ストレート、左フックを打ち込むぞ」というフェイントをかけ、シェーン・モズリーをロープへ追い詰め、主導権を奪い返します。こんなアグレッシブなフロイド・メイウェザーは久しぶりに観ました。後退すると、シェーン・モズリーを調子に乗せてしまうので、自分から前へ出て流れを変えようという作戦のようですね。

この作戦が見事に的中し、ラウンド中盤には、フロイド・メイウェザーが左ジャブ、左フックからコンパクトな右ストレートをシェーン・モズリーの顔面にクリーンヒットさせます。シェーン・モズリーはフロイド・メイウェザーの右ストレートが見えていない感じで、まともにもらってしまいます。

ラウンド開始直後から攻撃に出るフロイド・メイウェザーを観て「冷静さを欠いているんじゃないかな?」と思ったのですが、フロイド・メイウェザーは自分からプレッシャーをかけることで、シェーン・モズリーを後退させ、上手に休んでいますね。フロイド・メイウェザーは超一流ボクサーだけが使える高等なかけ引きで、2ラウンドに受けたダメージを回復させることに成功したようです。恐るべし、フロイド・メイウェザー!

4ラウンドに入ると、フロイド・メイウェザーが徐々に試合を支配し始めます。フロイド・メイウェザーは、ブロッキングとボディーワークでシェーン・モズリーのパンチをことごとくかわし、右ストレートのカウンターを顔面へ2度クリーンヒットさせます。フロイド・メイウェザーはシェーン・モズリーの動きを読み、距離感を掴んできたようです。一方のシェーン・モズリーは、両ガードを高く上げてガッチリ構えるフロイド・メイウェザーのディフェンスとスピードに戸惑い、どこを打てばいいのか迷っているようですね。

5ラウンドは、フロイド・メイウェザーが、わざとシェーン・モズリーに打たせて、左フック、右ストレートのカウンターを狙い、フロイド・メイウェザーのパンチが、ことごとくシェーン・モズリーの顔面をとらえます。ラウンド中盤には、シェーン・モズリーの素早い左ジャブに合わせて、フロイド・メイウェザーが高速の右ストレートを打ち込みます。信じられないスピードに、数々のビッグマッチを経験してきたシェーン・モズリーが困惑の表情を浮かべています。

6ラウンドに入ると、シェーン・モズリーが主導権を奪い返そうとラウンド開始から前へ出てプレッシャーをかけます。一方のフロイド・メイウェザーも真っ向から受けて立ち、強烈な右ストレート、左フックのカウンターをシェーン・モズリーの顔面へクリーンヒットさせます。

シェーン・モズリーはフロイド・メイウェザーの肩口から真っ直ぐ伸びる右ストレートに全く反応できない状態が続き、苦しい状況に追い込まれています。パンチのハンドスピード、直線的な動き(特にステップイン)の速さに評判のあるシェーン・モズリーですが、ラウンドが進むにつれて、前後左右、さらに上下に高速で動ける唯一のボクサー、フロイド・メイウェザーのスピードに対処できなくなっています。ついに、2人のスピードの差が如実に表れ始めました。

究極のスピード対決!フロイド・メイウェザー対シェーン・モズリー(後編)へ続く

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