ウェルター級10回戦
WBA・WBO世界 スーパーライト級1位 |
ビクター・オルティス(アメリカ) 戦績:30戦27勝21KO2敗1分 |
元WBA世界スーパー ライト級チャンピオン |
ビビアン・ハリス(ガイアナ出身・アメリカ) 戦績:35戦29勝19KO4敗1分1無効試合 |
試合内容
「次期チャンピオン」の呼び声が高いビクター・オルティスが、元世界チャンピオンのビビアン・ハリスと拳を交えます。マルコス・マイダナとの壮絶な打ち合いに敗れたビクター・オルティスですが、その実力は誰もが認めるところ。元世界チャンピオンのビビアン・ハリスとの新旧対決を制して世界タイトル挑戦に弾みをつけることができるでしょうか?
試合はお互いがお互いの強打を警戒するスリリングな立ち上がり。サウスポーのビクター・オルティスは左ストレート、元世界チャンピオンのビビアン・ハリスは右ストレートで相手を一撃KOすることができるボクサーです。お互いにジャブを突いて距離を測りながらストレートを打ち込むタイミングを狙っています。
「めちゃめちゃ緊張感のある立ち上がりだよ。スピードはオルティスが上だけど、真正面から飛び込んでハリスのカウンターをもらってしまう展開は要注意だよ」と試合の行方を見守る管理人。このまま進めば、ビクター・オルティスがスピードでビビアン・ハリスを圧倒しそうな気配ですが、ビビアン・ハリスも飛び込んでくるところへカウンターを打とうと誘っていますね。
試合が大きく動いたのは2ラウンド。開始20秒、ビクター・オルティスが得意のステップインから強烈な左ストレートをビビアン・ハリスのアゴに打ち込み、ダウンを奪います。思いっきりの良いステップインから真ん中を打ち抜く見事な左ストレートです。
一気に畳みかけたいビクター・オルティスはダウンから立ち上がったビビアン・ハリスをロープに詰め、強烈な右フックで再びダウンを奪います。さらに、ビクター・オルティスが左ストレートでビビアン・ハリスから3度目のダウンを奪い、一気に主導権を握ります。
「1ラウンドで3度のダウンなんて久しぶりに観たよ」と改めてビクター・オルティスの当て勘の良さ、踏み込みの速さに驚く管理人。3度のダウンの後、試合を決めようとするビクター・オルティスですが、ビビアン・ハリスのカウンターをまともにもらう場面もあり、勝負の行方は3ラウンドに持ち込まれます。
3ラウンドが始まると、ビクター・オルティスが右ジャブを突きながらリズムを作り、開始40秒、クリンチ際に強烈な右フック、右アッパーの2連打をビビアン・ハリスのアゴに叩き込みます。この瞬間、ビビアン・ハリスがヒザから崩れ落ち、レフェリーが試合をストップ!ビクター・オルティスが3ラウンドKOでビビアン・ハリスに勝利し、新旧対決に快勝しました。
ビクター・オルティスのスピードがビビアン・ハリスの経験を上回った試合でしたね。特にビクター・オルティスのステップインからの左ストレートは鮮やかでした。ただ、ビクター・オルティスは倒しに行ったところで、ビビアン・ハリスのカウンターをまもとにもらってしまう場面もあり、このあたりが今後の課題になりそうです。
試合結果
試合結果 | ビクター・オルティスが3ラウンドKO勝ちで新旧対決に勝利。 |