スーパーウェルター級10回戦
元WBO世界 ウェルター級チャンピオン |
カルロス・キンタナ(プエルトリコ) 戦績:28戦26勝20KO2敗 |
前USBA全米 ウェルター級チャンピオン |
ジェシー・フェリシアーノ(アメリカ) 戦績:25戦15勝9KO7敗3分 |
試合内容
元WBO世界ウェルター級チャンピオンのカルロス・キンタナが、世界タイトル挑戦経験を持つジェシー・フェリシアーノと激突します。カルロス・キンタナは1年1か月、ジェシー・フェリシアーノは1年7か月のブランク明けで、どちらにとっても負けられない再起戦です。
試合序盤から攻撃を仕掛けたのは、サウスポーのカルロス・キンタナ。得意の右ジャブを連打して距離を測りながら、左ストレートでジェシー・フェリシアーノの出鼻をくじく理想的な立ち上がりです。さすがはポール・ウィリアムスに唯一の黒星を付けたカルロス・キンタナですね。
「フェリシアーノはキンタナのスピードについて行けないなあ。ラウンドが進むにつれて、フェリシアーノは厳しくなりそうだぞ」というのが1ラウンドを観た感想です。2ラウンドに入っても、カルロス・キンタナが積極的にパンチを出し、ジェシー・フェリシアーノにプレッシャーをかけます。
カルロス・キンタナは上下にパンチを打ち分け、2ラウンド30秒には強烈な左ストレートをジェシー・フェリシアーノの顔面に叩き込みます。一瞬、腰が落ちるジェシー・フェリシアーノ。一気に畳みかけようとするカルロス・キンタナは、右フックから再び左ストレートを打ち込もうとした瞬間、ジェシー・フェリシアーノの左フックがカルロス・キンタナの顔面をとらえ、カルロス・キンタナがダウン!
「ありゃ?キンタナがダウンしちゃった」と思わず口にする管理人。ナックルがきちんとかえったパンチではないので、それほどダメージはないと思いますが、驚きましたね。ジェシー・フェリシアーノは「ここが勝負」とパンチを連打しますが、カルロス・キンタナが冷静にブロックして、右フックと左ストレートのカウンターで反撃!
3ラウンドはリング中央でお互いがジャブを突く展開が続きます。カルロス・キンタナの動きを観る限り、ダメージの影響はないようですね。1分すぎには、カルロス・キンタナの左ストレート、左フックがジェシー・フェリシアーノの顔面をとらえ、ジェシー・フェリシアーノが左まぶたをカットしてしまいます。
「フェリシアーノは本当に苦しくなってきたなあ」と思っていると、レフェリーがドクターを呼び、ジェシー・フェリシアーノの傷口をチェックし、ドクターの判断は「試合続行不可能」。3ラウンド、カルロス・キンタナがジェシー・フェリシアーノにTKO勝ちを収め再起戦に勝利しました。
突然試合が終わっちゃいましたね。カーミット・シントロン相手に驚異的な粘りをみせたジェシー・フェリシアーノだけに「試合がもつれると、おもしろくなるかな?」と予想していたのですが、カルロス・キンタナのテクニックがジェシー・フェリシアーノを圧倒する結果に終わりました。カルロス・キンタナが強さをみせつけ再起戦でした。
試合結果
試合結果 | カルロス・キンタナが3ラウンドTKO勝ち。 |