フェザー級12回戦
前WBC世界スーパー バンタム級チャンピオン |
イスラエル・バスケス(メキシコ) 戦績:48戦44勝33KO4敗 |
元2階級制覇 チャンピオン |
ラファエル・マルケス(メキシコ) 戦績:43戦38勝34KO5敗 |
試合内容
メキシコ軽量級を代表する人気ボクサー、イスラエル・バスケスとラファエル・マルケスが4度目の激突で決着をつけます。過去3戦の戦績はイスラエル・バスケスの2勝、ラファエル・マルケスの1勝でイスラエル・バスケスがリードしています。第1戦はラファエル・マルケスのTKO勝利、第2戦はイスラエル・バスケスのTKO勝利、そして第3戦は2-1の判定でイスラエル・バスケスの勝利。いずれも凄まじい死闘でした。
ボクシングの試合で同じ相手と4度戦うことは珍しいのですが、1勝1敗で迎えた第3戦のイスラエル・バスケス対ラファエル・マルケスのラバーマッチが際どい判定決着だっただけに、バスケス陣営、マルケス陣営、そしてボクシングファンから完全決着をのぞむ声が挙がり、第4戦が実現しました。イスラエル・バスケスが3勝目を飾り、死闘に決着をつけるのか?ラファエル・マルケスが勝利し、対戦成績をイーブンに戻すのか?世界中のボクシングファンが注目するメキシカン対決のゴングが鳴り響きます。
試合は予想通り左ジャブの突き合いでスタートします。身長、リーチで上回るラファエル・マルケスですが、イスラエル・バスケスが得意とする接近戦で勝負しようとしていますね。イスラエル・バスケスはコンパクトな左右のフックで、ラファエル・マルケスは力強いストレート、フックで真正面から打ち合っています。誇り高いメキシコ人ボクサー同士の対決、どちらも一歩も引かない凄まじい打撃戦になりそうです。
2ラウンドに入ると、ラファエル・マルケスが得意の左ジャブから右ストレートのワンツーをイスラエル・バスケスの顔面に連打します。イスラエル・バスケスのガードのど真ん中を打ち抜く、見事なストレートですね。このパンチで、イスラエル・バスケスは左目じりから出血!さらに畳みかけるラファエル・マルケスは、前へ出て反撃しようとするイスラエル・バスケスに対して、強烈な右ストレート、左右のフックを叩き込み、主導権を奪います。
「マルケスがコンパクトなパンチに切り替えて、手数で勝負してきたよ。バスケスは出血もあって、少し焦ってるかな?」と試合の行方を見守る管理人。3ラウンドに入ると、出血によるストップが気になるのか、開始直後からイスラエル・バスケスが強引に前へ出て勝負します。これに対して、ラファエル・マルケスも真っ向から応戦!右ストレート、左右のフック、右アッパーを駆使してイスラエル・バスケスからカウンターを奪います。
「バスケスはすごい出血量だよ。パンチが相当見えにくいんじゃないかな?」と思っていると、3ラウンド1分すぎ、ラファエル・マルケスが左ジャブ、右ストレートをイスラエル・バスケスの顔面に連打し、こらえきれなくなったイスラエル・バスケスがキャンパスにヒザをついてダウン!イスラエル・バスケスはすぐに起き上がりましたが、左右の目じりから出血し、かなり苦しそうです。
一気に畳みかけたいラファエル・マルケスはコンパクトなパンチを顔面、ボディーへ打ち分け、イスラエル・バスケスが防戦一方になったところでレフェリーが試合をストップ!ラファエル・マルケスがイスラエル・バスケスに3ラウンドTKO勝ちを収め、対戦成績を2勝2敗のイーブンに戻しました。
過去3戦と同じく、両者が真っ向から打ち合う凄まじい打撃戦でしたね。1ラウンドは「バスケスのほうが有利かな?」と思ったのですが、2ラウンドからラファエル・マルケスがコンパクトなパンチに切り替え、さらにイスラエル・バスケスのカットもあって、一気に主導権を握りました。チャンスで確実に試合を決める勝負強さは、さすがラファエル・マルケスです。
ラファエル・マルケスが勝利したことで、両者の対戦成績がイーブンになりました。ということで「第5戦があるかも…」と期待するボクシングファンは管理人だけではないでしょう。勝ったラファエル・マルケスは「自分を支えてくれる人がのぞむなら、第5戦に挑む覚悟がある」と完全決着の実現を示唆しましたが、バスケス陣営はイスラエル・バスケスの引退を示唆しました。第5戦は実現するのか?いずれにしても、4度に渡る死闘を演じたイスラエル・バスケスとラファエル・マルケスに大きな拍手を送りたいです。
試合結果
試合結果 | ラファエル・マルケスが3ラウンドTKO勝ちでイスラエル・バスケスに勝利。完勝で対戦成績を2勝2敗のイーブンに戻しました。 |