ウェルター級10回戦
元IBF世界スーパー ライト級チャンピオン |
ポール・マリナッジ(アメリカ) 戦績:31戦27勝5KO4敗 |
メキシコ同級 | ミッチェル・ロサダ(メキシコ) 戦績:43戦36勝29KO6敗1分 |
試合内容
「マジックマン」のニックネームを持つポール・マリナッジがスーパーライト級からウェルター級へ転向し、ミッチェル・ロサダと激突します。2010年5月、アミール・カーンに挑戦してTKO負けを喫してしまったポール・マリナッジにとっては、存在感をアピールするための大事な再起戦ですね。
試合は立ち上がりからポール・マリナッジがミッチェル・ロサダをスピードで圧倒する展開で続きます。ガードを固めながら懐へ飛び込もうとするミッチェル・ロサダに対して、ポール・マリナッジは左ジャブ、右ストレートのカウンターを狙っていますね。
「パンチ力はロサダが上だけど、的中率とスピードでマリナッジが圧倒してるよ」というのが1ラウンドを観た率直な感想です。2ラウンドに入ると、ミッチェル・ロサダがプレッシャーを強めますが、ポール・マリナッジも持ち味のハンドスピードを活かした回転の速い連打で応戦します。
3ラウンドはポール・マリナッジが一気にペースアップし、回転の速い連打を上下に打ち分けてミッチェル・ロサダを守勢に追い込みます。ポール・マリナッジはテンポ良くポンポンとパンチを放っていますね。スピード負けしているミッチェル・ロサダは苦しくなってきました。
「完全にマリナッジのペースになってきちゃったな」と試合の行方を見守る管理人。4ラウンドにはポール・マリナッジが完璧な右ストレートのカウンターを叩き込むなど、「マジックマン」と呼ばれるテクニックを存分に発揮し、完全に試合の主導権を握ります。
そして迎えた6ラウンド。ポール・マリナッジが回転の速いワンツーを上下に打ち分け、ミッチェル・ロサダをロープへ追い詰めます。そして、コンパクトな左右のフックを連打!一気に勝負を決めようとするポール・マリナッジの攻撃にミッチェル・ロサダは防戦一方です。
最後は防戦一方となったミッチェル・ロサダが戦意を喪失したところで、レフェリーが試合をストップ。ポール・マリナッジが6ラウンドTKO勝ちでミッチェル・ロサダを圧倒し、ウェルター級への転向初戦となる再起戦に快勝しました。ちなみに、ポール・マリナッジは2003年8月以来のKO勝ちです。
ポール・マリナッジとミッチェル・ロサダの力の差が完全に出てしまった試合でしたね。数々の激戦をくぐり抜けてきたポール・マリナッジにとっては、全く問題のない相手だったと思います。この試合だけで、ウェルター級を主戦場としたポール・マリナッジの力量を把握することはできないので、次戦の試合内容に注目したいですね。
ポール・マリナッジ対ミッチェル・ロサダの試合結果
試合結果 | ポール・マリナッジが6ラウンドTKO勝ちで再起戦に快勝。 |