スーパーミドル級10回戦
元WBC・WBO世界 ミドル級チャンピオン |
ケリー・パブリック(アメリカ) 戦績:38戦36勝32KO2敗 |
WBC米大陸スーパー ミドル級チャンピオン |
アルフォンソ・ロペス(アメリカ) 戦績:21戦全勝16KO |
ケリー・パブリック対アルフォンソ・ロペスの試合内容
元WBC・WBO世界ミドル級チャンピオンのケリー・パブリックが13か月ぶりにリングへ戻ってきました。セルヒオ・マルチネスに完敗を喫したケリー・パブリックが再起戦の舞台に選んだ階級はスーパーミドル級。全勝のアルフォンソ・ロペス相手にどんなボクシングをみせてくれるのでしょうか?
試合はケリー・パブリックが左ジャブを突きながらプレッシャーをかけ、アルフォンソ・ロペスが下がりながらコンパクトなカウンターを狙う展開で始まります。ケリー・パブリックはいつも通りの左ジャブ、左ジャブ、右ストレートのボクシングを展開していますね。
一方のアルフォンソ・ロペスは、ケリー・パブリックの右ストレートを警戒しながら前後左右に大きく動き、ディフェンスを大切にしながらケリー・パブリックに連打を許さないボクシングに徹しています。前半はとにかくしのいで、後半勝負の作戦のようです。
「パブリックは攻撃する気満々なんだけど、ロペスに上手くかわされてるよ。空回らないよう、左ジャブを突いてガードの上からでもいいんでパンチを当てながら前進したいな」と試合の行方を見守る管理人。
試合中盤になると、これまで下がりながらケリー・パブリックの強打を警戒するアルフォンソ・ロペスが手数を増やして攻撃する場面が増え、ポイントを取り返しに行きます。軽いパンチですが、クリーンヒットしていますね。
試合終盤も同じような展開が続き、ケリー・パブリックが強打を武器にプレッシャーをかけますが、アルフォンソ・ロペスがのらりくらりと攻撃を回避しながら軽いパンチを当て、10ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
「パブリックの強烈だけど、単発のパンチとロペスの軽いけど、クリーンヒットしているパンチのどちらを評価しているかな?」とジャッジの採点に注目する管理人。結果は1人がドロー、2人がケリー・パブリックを支持し、ケリー・パブリックが10ラウンド判定勝ちで再起戦に勝利しました。
13か月ぶりの復帰戦に勝利したケリー・パブリックですが、アルフォンソ・ロペスが打ち合いに応じてくれなかったので、空回ってしまった試合でしたね。鎖骨のケガやアルコール依存症の治療で1年以上もリングから遠ざかっていたケリー・パブリックは、まだまだ試合勘が戻っていない印象でした。
ケリー・パブリックは「当たれば勝てる」一発強打を持っていますが、最近はパンチが当たらない場面が増え、空回る試合が多くなってきました。右の強打を当てるためにも、もう一度基本に戻って、丁寧な左ジャブを心がけたいですね。打ち合えば本当に強いので、とにかくガードの上からでも当てることが大切だと思います。復帰を果たしたケリー・パブリックの次戦に期待しましょう。
ケリー・パブリック対アルフォンソ・ロペスの試合結果
試合結果 | ケリー・パブリックが10ラウンド2-0の判定勝ちで再起戦に勝利。 【公式ジャッジの採点結果】
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