衝撃のKO勝ち再び?際立つウラディミール・クリチコの安定感
3団体統一世界ヘビー級チャンピオンのウラディミール・クリチコが2012年7月7日(日本時間7月8日)、サウスポーのトニー・トンプソンと対戦することが発表されました。開催場所は、4万5000人を収容できるスイス、ベルンの競技場。めっちゃ大きいスタジアムが、ウラディミール・クリチコの人気と集客力を物語っていますね。
ウラディミール・クリチコとトニー・トンプソンは、2008年7月にドイツで拳を交えた経験があります。結果は、ウラディミール・クリチコがトニー・トンプソンに11ラウンドKO勝ち。安全運転のウラディミール・クリチコが力を使い果たしたトニー・トンプソンをフィニッシュした試合でした。
あれから4年、両雄がリマッチで再び拳を交えることになりました。挑戦者のトニー・トンプソンは、ウラディミール・クリチコとの初戦にKO負けを喫した後、5連続TKO勝ちでタイトル挑戦権を獲得。好調をキープして、悲願のタイトル奪取とリベンジを狙っています。
進化を続けるウラディミール・クリチコの安定ぶりを考えると、「クリチコ有利」は動かないと思いますが、「トニー・トンプソンがどこで勝負を仕掛けるのか」に注目しながら、因縁の再戦を楽しみたいと思います。
なお、ウラディミール・クリチコが再び勝利を手にし、3本のベルトを防衛した場合、11月10日にWBCランキング1位のクリス・アレオーラとニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで対戦することが決まっています。2012年のウラディミール・クリチコのスケジュールはもうすでに決まっているんですね。
3団体統一チャンピオンのウラディミール・クリチコは次々と現れる刺客を撃破して、「ヘビー級最強」の称号をほしいままにできるでしょうか?抜群の安定感を誇るウラディミール・クリチコから目が離せませんね。