ジョナサン・バンクス「エマニュエル・スチュワードが勝利に導いてくれた」
ジョナサン・バンクスの思いは天国の師匠に届いたのでしょうか?2012年10月に死去したエマニュエル・スチュワードの愛弟子であるジョナサン・バンクスが、劇的なKO勝ちを飾ったセス・ミッチェル戦を振り返り、試合の感想と亡き師匠への思いをコメントしました。
「勝った瞬間は感情的になってしまったよ。ほとんどのファンは、私が勝つと思っていなかったからね。ママなんか泣いてたもんな。試合中はずっとエマニュエルの声が聞こえたんだ。彼のおかげで勝つことができたよ」
ヘビー級の上位ランカーであるジョナサン・バンクスは、エマニュエル・スチュワードが開いたクロンク・ジム所属のボクサーです。若い頃から世界的な名トレーナーに指導を受け、世界タイトルが手の届く位置まで駆け上がってきました。
【Photo:The Ring Magazine】
「クロンク・ジムで初めてエマニュエルと出会ったのは15歳のときだった。今でも覚えているよ。私を呼んで『右手はこの位置、左手はこの位置』って教えてくれたんだ。その通りスパーリングをやったら相手を倒すことができた。彼は振り返って『ほらな』って言ってたよ」
クルーザー級時代、トマス・アダメクが持つ世界タイトルに挑戦した経験を持つジョナサン・バンクスですが、プロ初の黒星を喫し、世界タイトル奪取に失敗しました。その後、ヘビー級へ転向し、悲願の世界チャンピオンベルトを腰に巻くチャンスを狙っています。
「ミッチェル戦の勝利をエマニュエルに捧げるよ。無敗のミッチェルに勝って、私がどれだけ彼に感謝しているかを伝えることができたと思う。試合が終わった今も彼の声が聞こえるんだ。『一番になれ』って言ってるよ」
無敗の快進撃を続けていたセス・ミッチェルに勝利し、大きな一歩を踏み出したジョナサン・バンクス。悲願の世界タイトルを手にし、再び師匠のエマニュエル・スチュワードに報告する日は来るのでしょうか?いろんな意味で、劇的な勝利でしたね。
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